対話のある少人数クラスの作文教室
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対話のある少人数クラスの作文教室。提出率ほぼ100%、毎週の読書紹介、毎月の発表会がある。小1から始めて大学入試まで続けられる作文指導40年の実績。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
多面的な見方 ちび丸あん
物を多角的に見ることはいいと思う。(是非の主題)理由は物を多角的に見ることによって誤解を招くことが少なくなると思うからだ。また、良いことと悪いことの比較ができるからだ。(第一の理由・第二の理由)
私は母を多角的に見てみた。(体験実例)すると、優しい、明るい、面白い、たまに恐い、料理が上手……などなどたくさん出てくる。物を一つ見ただけでもいろいろな面が見えるだろう。たとえば、顔が恐くても本当は優しかったり、見た目はしっかりしていなくても実は頼れる人だったり……(笑)(ユーモア表現)自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。(名言の引用)
確かに多面的に見なくてもいいではないか、という意見もわかる。いちいち多面的に見ていてもきりがないではないか。しかし、多面的に見ることによって理解することが多くなり、自分も相手も誤解のような嫌なことが少なくなると思う。だから物を多面的に見ることはいいと思う。中学生の学校生活の中で積極的に物や人を多面的に見て、充実した日々を送りたい。(是非の主題)
講評 nara

お、今週分はすごく早く仕上げられたね。「レトリック」という言葉は、初めてだったかな。「修辞法・修辞学」という訳語を当てられることが多いけれど、「言葉による表現方法」というくらいの意味だと思っていればいいよ。「比喩」などもレトリックの一つだ。多角的な角度から物事を見ることは、いろいろな表現を使って相手(もの・できごと)を説明するということだというのが、筆者の考え方ね。

長文の内容は難しかったけれど、よく理解できている。組み立て方をもう一工夫しよう。複数の理由を続けて示しているけれど、
→第一の理由は……だからだ。以前に〜。
そして、第二の理由は……だ。物語に〜。
というように、理由を提示したら、それぞれに補足説明になる体験実例や物語の紹介を加えていくようにしてごらん。お母さんの話は第一理由の補足だね。第二理由の具体例を出せるといいな。

ある一面からだけ見るというのは、簡単だし楽だ。いろいろ考えなくてもいいし、自分の都合のいいところだけ切り取ればいいからね。だけれども、それは「考えない」ということとほぼ同じ意味になる。考えるということは、人に与えられた大きな才能だ。それを使わないというのは、人間の特性を活かしていないということに他ならないね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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