創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然を大事にしよう!   サニー

 里山を歩いていると、何人ものハイカーとすれ違う。その人たちのさまざまな目的を気持ちよく、楽しく達成させてくれるのが里山の景観であり、それを構成する野生生物を中心とした自然だ。今、美しく維持されている里山は、必要な手間隙を全て山里の人々の善意に負っていることを考えると、都市の人々がここを訪れて仕事をするのが良いと思う。これに行政側が資金的な援助をすればいいのだ。

 僕は、小さいころはよく海や山や旅行に出かけていた。しかし、最近は、兄が受験生なので、あまり出かけることが出来ないが、去年の春、親戚と瑞浪の竹山へ筍堀に行った。その竹山の目の前に鶏糞工場があり、とても臭かった。親戚の大叔母さんでさえ、
「くっさー!」
と言ってしまったことがある。いつ来ても、まるで肥溜めに落ちてしまったようなその臭さは、はかりしれない。そこで働いている人は気絶しないだろうかと思いつつ、早速山の中に入ると、十分か十五分ぐらいすると鼻が慣れてきた。そのとき、筍はなかなかみつからなかった。それでも一生懸命探していると、なんと、筍を採ったばかりの穴がいくつもあった。たぶん、誰かが朝早くから来て筍を根こそぎ盗っていってしまったようだった。僕は、とても腹が立った、悔しかった。結局、筍は少ししか取れなかった。人の山に勝手に入って、根こそぎ筍を盗っていくのは良くないと思った。
 
 僕の祖父の家は、市内の都会の中で、周りの田んぼや畑がどんどん埋め立てられて、今ではほとんど自然が残っていない。しかし、母が言うには、僕の祖父が子供の頃は、今と全然違がって、周りには自然がたくさん残っていたらしい。カブトムシやホタルまでも近くにいたらしい。それだけ生き物の住みやすく環境の良い、空気・水の澄んでいるとても良いところだったようだ。それを聞いて、僕はうらやましく思った。僕がその時代にその場所に生まれていたら、夏になると毎日のように虫取りをして遊んでいただろうと思う。

 山、自然、緑とは、都会に住む人間にとって、都会を忘れさせてくれて、心をリフレッシュすることができる唯一の場所である。また、「立つ鳥あとを濁さず」ということわざがあるように、なるべく皆その「立つ鳥」を目指してポイ捨てなどを絶対にしないようにしてほしい。また、森や茂みで立ち小便などをなるべく我慢して、自然を大事にするようにしたい。(笑)


   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! 新しい課題での新しい大事なポイントも、しっかりと自分の言葉にできていますね。

 「要約」では、「はじめ」「中」から大事そうな部分をぬき出すことができましたね。大事そうな文をつなぐときに、不自然にならないようしっかりと工夫ができていました、パソコン入力のときに<要約>と入れることを忘れないようにしましょうね。
 「体験実例」では、筍掘りに行った様子をていねいに書いてくれましたね。「くっさー!」とユニークな「その人らしい会話」を入れることもできていましたし、「まるで肥溜め落ちてしまったようなその臭さは、はかりしれない。」と「まるで〜のよう」を使って「たとえ」を入れることができていました。「人の山に勝手に入って、根こそぎ筍を盗っていくのは良くないと思った。」と「自分の思い」もしっかりと書けていて、いいですね。。
 「聞いた話」では、お母さんからおじいさんの家が昔は空気や水が澄んでいたことを聞いてくれましたね。そして、「僕がその時代にその場所に生まれていたら、夏になると毎日のように虫取りをして遊んでいただろうと思う。」と「もし○○だったら、〜だろう。」と、その人の立場に立って考えることができましたね。いいですよ!
 「山、自然、緑とは、都会に住む人間にとって、都会を忘れさせてくれて、心をリフレッシュすることができる唯一の場所である。」と「一般化の主題」をしっかりとまとめることができましたね。そのあと「立つ鳥あとを濁さず」と「ことわざの引用」に成功しましたね。「新しい大事なポイント「ユーモア表現」にもがんばってちょう戦してくれました。文末に(笑)を付けてとてもわかりやすかったですよ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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