低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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いつから世の中が矛盾を(感) bekki
いつから世の中が矛盾を(感)
私は、矛盾があるほうがいいと思う。
理由は二つある。一つ目は、矛盾の中に面白さがあるからだ。例えばお笑い芸人はどんな人でも必ず矛盾している。もう一つ目は、矛盾がないと、音楽も芸術も生まれてこない。ピカソの絵は、論理的一貫性が何もないけれど何百年立っても人々から親しまれてきた。矛盾があることで笑うことだってできるし音楽や芸術や俳句が生まれてくる。もし矛盾がないと真面目すぎてつまらない。でも逆に矛盾がありすぎてもつまらない。(笑)それは、誰かが一生懸命説明しているのに
「あなた話が矛盾しているよ。」
何て言われたらイライラするからだ。心の中では、(人が一生懸命説明しているのに〜!!)と思うだろう。
『全てに効くという薬は何にも対して効かない。』という名言があるように、矛盾の見方を変えると、人をいらだたせる事もある。だからありすぎても良くないのだ。でも、全てが論理的一貫性でもものすごくつまらない。この長文を読んで、矛盾と論理のことがよく分かった。
講評 nara
「あなた、話が矛盾しているよ。」と言われたら、どうしてイライラするのか? それは、「矛盾している、イコール間違っている・おかしい」というように、矛盾が悪いものだと思っているからだね。自分を否定されたような気分になるから、イライラしてしまうのだろうな。確かに、話のつじつまが合わないとよくない場面もあるだろう。だけれども、いい矛盾もあるというのが、長文筆者の意見だね。ここはしっかり理解できている。
論理的一貫性がある・つじつまが合っている → 全てがいいとは限らない
論理的一貫性がない・つじつまが合わない → 全てが悪いとは限らない
こういうことだね。どちらもなるほどと思うけれど、多くの場合、私たちは「矛盾イコールよくない」ととらえがちだからこそ、今回の課題のように、普段とは違う視点「矛盾イコールいい」で物事をとらえてみるトレーニングが必要だということね。そう考えると、「コインは長方形」という2週目の長文にも共通するところがあるはずだ。
第一理由の「お笑い芸人」の話は、具体例を入れられるといいな。ボケの部分に矛盾があって、そこをツッコミがきつく指摘することで、笑いが生まれるのだね。
第二理由にピカソの話を入れたのはいい。ピカソの絵のどんなところが「論理的一貫性がない」と言えるのか。ここが説明できていると、なおよかったと思うよ。目が三つあったり、鼻が二つあったり……。こういうところだね。
作文のしめくくりは、是非の主題(矛盾があるほうがいい)を再度示しておくといいよ。これは、小学生のときにやった「書き出しの結び」とも似ているね。
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