国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   美点探し   アフロ軍曹

だれしもの人生のどんな一部を取り除いても日々の光景のどこかしらに、いつでもくずかごが、きっと一つは置かれているはずなのに日々に欠かせぬ家具として重んじられているとはいえない。けれど、どんなにすばらしい部屋であってもくずかごはみすぼらしくて構わない。部屋に大きなぐずかごを友人として置くだけで、なにかが変わってくる。
私はこの話を読んで、あまり目立たないものでも役に立つものも多いんだな、と思った。
たとえば、みんなに『にょろにょろしていて気持ち悪い』という理由で嫌われているミミズ。私もミミズは嫌いだ。
「ピンク色のぶっといなぞの生命体がなんで地球上にいるわけ!?」
と、ミミズを見たとき私は心の中で叫ぶ。私は、ミミズのニョロニョロしたところが一番嫌いだ。まえ、ミミズが道端で倒れていたのを見た。ほとんどアリに食べられていて、<<表現(たとえ)>>まるで皮だけになったみたいだった。そんなある日、
「これから国語のテストをします。」
テストの紙が配られた。
「では、はじめてください。」
今回のテストの文章は、ミミズの話だった。
『—ミミズは有機物や微生物がいる土を食べてくれます。そのうえミミズのフンは栄養がたくさんあります。だから、農家の人たちにとってミミズはありがたい存在なのです。』
この文章を読んで私は驚いた。いままでミミズは害虫だと思っていたのに、益虫だったからだ。何度も読み返したが、やはり同じことが書いてあった。私にとってミミズという<<表現(ダジャレ表現)>>むしは、地球からむしりとりたいぐらい嫌いな虫だったのに、農家の人にとって『益虫』という存在だったなんて、と、思うと今までミミズに対して思っていたことが悪いなぁと思う。私は生き物や家具などは見かけだけで判断してはいけないと思った。
私は雨も嫌いだ。外遊びはできないし、濡れるし、バスはなかなか来ないし、滑って転んだり怪我をしたりするし、風邪を引くし、大雨になれば雷が鳴ってうるさいし、お母さんはなんとなくイライラしているし…。とにかく雨が降ると災難が起こる。私のお母さんも、雨はあまり好きではない。
「外出しているときに雨が降って洗濯物が濡れたら大変だからねぇ。」
前、傘を閉じたとき、親指と人差し指の間を挟んだことがある。雨の日はまるでたたりも一緒に降ってくるようだ。
「暖かい雨が降ればいいのになぁ。そうしたら、風邪を引くことも無いのに。」
雨の日、私はたまにそう思うことがある。しかし、その反面にいいこともある。もし雨が降らなくなったら、水不足になって、死んでしまうだろう。またしょっちゅう断水なって不便だろう。雨は人の生きていく中で、とても大事な存在なのだ。しかも梅雨の時期は、雨が降ればかわいいカタツムリやカエルも見れるし、花の水やりを忘れても、雨が降ればかれずに済むのだ。だから雨は嫌なときもあれば、便利でいい時もある。
ミミズや雨などのものをばかにすることは、自分を支えてくれているものを傷つけることになるのだ、と私は思った。だから、「気持ち悪い」とか「こんなものなくなって欲しい」など思う時は、その物の美点を探すのが一番だと思う。私は、見た目が汚いものや、不便な面があるものにも、利益をもたらすものがあることが分かった。

   講評   kiri



 こんにちは。今回の長文はなかなか難しかったね。でも、しっかりと読んで、感想文を書くことができました。がんばったね。

<構成> ●要約…しっかりと要約ができたね。きちんと読んでいるからこそ、できることだね。すばらしいよ。
<題材> ●体験実例…国語のテストをしたことによって、えきうちゃんの嫌いなミミズも役に立つことがあるということがわかったね。また、雨もいやなことが多いけれど、降らなければ困る。ミミズは農家の人にとって、また、雨は人類にとって、なくては困るものだね。
<表現> ●たとえ・ダジャレ表現…「ミミズというむしは、地球からむしりとりたいぐらい嫌いな虫」と楽しいダジャレを考えたね。さすがえきうちゃん。「雨の日はまるでたたりも一緒に降ってくるようだ。」という表現はすごくじょうずでした。
<主題> ●わかったこと…見た目が汚いものや、不便な面があるものについて再発見したことが書けました。「何にでも美点はある」という意見はりっぱだね。その通りだと思います。

☆ お母さん → 母

☆☆今月はとてもすばらしい作文が三つ。どれを清書にするかまよってしまうね。

                          

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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