国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   読書の便利さ   サニー

 読書の楽しみは一人でできて、時間を無駄にせず、面白い本は多いしとても便利な楽しみだ。読書は、設備もいらず、どこかへ出かけるにも及ばず、気の向くままにいつでもどこでもできる。また、本をたくさん読むということは、日本語をたくさん読むことであり、国語能力が養われて日本語の表現の多様性、その美しさと魅力を知ると言うこともある。他にも、知的好奇心のほとんど無制限な満足と言うことになるかもしれない。<要約>

 僕も、「読書」というとても便利なものを見付けてからは、本を持ち歩くことで、レストランなど、いろいろな待ち時間もまるで時間が早送りになったように時間が過ぎていって苦にならなくなった。また、自分にとって興味のない遊びをしている友達と遊ぶよりも、面白い本を読んでいるほうが断然楽しいし、時間も無駄にならない。また、読書をすることで、漢字や表現上の多様性を学ぶことができるし、本を読み終わった時の達成感など、一石二鳥じゃなくて一石三鳥くらいの得が得られる。僕は、本が面白くて止められなくなり、夜の八時〜十一時くらいまで読んだことがある。そのときは、母に、
「○○、早くもう寝なさい。」
と言われてふっと我に返ったが、中途半端なところで止めるのは惜しくて、つい、頭の中で
(この章だけは読みたい)
(後ちょっと)
と言う言葉が過ぎるので、切がつかなくて止められなくなる点が、僕の欠点だ。

 「同じ作品で、テレビドラマや映画のような映像と本があったとしたら、あなたなら、どちらを先に見たいですか?」と聞かれたら、僕は
「映像を先に見て、本を後に読みたい。何故なら、映像だと、あまり理解できなかったところがあったなどということが誰にでも良くあるが、映像を見た後で本を読めば、(あのセリフはあんな意味で言っていたのか〜。)などと納得できるし、先に映像で見ることで、登場人物の顔や物語の様子が想像しやすくなるのでいいと思うからだ。」
と答えるだろう。実際に、「ハリーポッター」が僕の場合そうだった。母にも同じような体験がないか聞いてみた。すると母も映像が先で、その後本を読んだことがあると言っていた。例えば、ローラ・インガルスの「大草原の小さな家」、アガサクリスティの「名探偵ポアロ」や「ミスマープル」シリーズ、コナン・ドイルの「シャーロックホームズ」などはテレビドラマを先に見てファンになり、それがきっかけで、本も読むようになったそうだ。だから、それら本を読むときは、どうしてもテレビドラマの主人公を思い浮かべながら本を読み進めることになってしまうらしい。本が先で、映像が後という逆のパターンは、モンゴメリの「赤毛のアンシリーズ」や「若草物語」などがあるらしい。本だけの場合は、主人公の顔なども漠然としたイメージで、具体性に欠けることが多いが、映像となると、にわかに主人公の容姿が具体性を帯びてきてしまうという特徴があるらしい。(それも良し悪しだそうだ。)母の話を聞いて、
「親子は考えることがいっしょだなあ。」
と思った。(笑)

 読書とは、知的好奇心や表現方法や漢字の知識、創造性を養ってくれる、まるで頭にとてもよく効く薬のようなものだ。また、「ちりも積もれば山となる」と言うことわざもあるように、毎日本を十ページ読んで、それを一年続ければ三千六百五十ぺージも読むことができる。読書に慣れていない人は、まずはページ数の少ない本を読んだ方が、達成感が味わえるので良いと思う。本を読む習慣がついてきたら徐々にページ数の長い本を読むようにすれば良い。でも、長すぎると、その物語、論文が飽きてきて面白くなくなってくることもあるから難しい。これからも、たくさん本を読んで、国語能力を磨いていくとともに、読書を楽しんでいきたいと思う。

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! サニーくんの日常生活の一部になっている「読書」の様子をとてもていねいに書いてくれました。すてきな清書候補になりましたね。

 「要約」では、長文の「はじめ」「終わり」から大事そうな文をぬき出して自分で工夫しながらまとめることができていましたね。よくまとまっていました。
 「体験実例」では、自分の読書についての体験をいくつか書いてくれました。「待ち時間もまるで時間が早送りになったように時間が過ぎていって苦にならなくなった。」と「たとえ」を入れながらいい表現が書けていました。あと、「自分にとって興味のない遊びをしている友達と遊ぶより、」のところでは、具体的な遊びの名前などを書けるともっとよく伝わりますね。例えば、「カードバトルのように自分にとって興味のない遊び」のように、どんな遊びに関心を抱かないのかを書けるといいですね。「一石二鳥じゃなくて一石三鳥くらいの得が得られる。」とことわざを使っておもしろい表現が書けましたね。
 「聞いた話」では、お母さんが映像を先に見てファンになり、その後本を読んだことがあると、具体的な本の名前をいくつも挙げて書くことができていました。
 「一般化の主題」では、「人間にとって」をいうキーワードを入れて、「読書とは、人間にとって知的好奇心や表現方法や漢字の知識、創造性を養ってくれる、まるで頭によく効く薬のようなものだ。」とすると、もっといいですね。「ことわざの引用」では、「ちりも積もれば山となる」を上手く引用してくれ、「これからも、たくさん本を読んで、国語能力を磨いていくとともに、読書を楽しんでいきたいと思う。」とかっこよく「これからの決意」で締めくくりましたね。大作をよくがんばって書けましたね。いいですよ!

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