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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「時間の使い方」   ジョニー

 人々が時間に追われるようになったのは時計が発明されてからといわれる。「時のたつのも忘れて」ということが、次第に少なくなるのはなんとも寂しいことだ。このところ、金銭消費から時間消費へと人々の関心が移ってきている。効率的、能率的でない時間の使い方のできるチャンスをいかにして確保するかが、私を含めて多くの日本人の課題であろう。<要約>僕は、時間に縛られずに生きていきたい。
 そのための方法としては第一に、ものごとに熱中することだ。僕は、夜の十時ぐらいから本を読んでいて、気がついたらもう一時ぐらいになっていたことがしばしばあった。本を読んでいると、その世界に入り込んでしまって、時間がたつのも忘れてしまうことが時々ある。また、この冬、家族と海に釣りに行った時のことだ。ただ「浮き」を見つめて魚がかかるのを待っているだけで、ボーっとしていた。釣りをしている時は、「何時までに終わる」ということは考えずに、時計も見ることなく、なんとなーく時間が過ぎていく。気がついたら、あっという間に三時間が過ぎていた。そのとき、焼き芋屋が通りかかったので、焼き芋を買ってほおばりながら釣りをした。焼き芋を食べながらの釣りは幸せだった。このように、休日ぐらいは時間のことを忘れて物事に熱中するのも良いと思う。
 また、第二の方法としては、めりはりのある生活をすることだ。僕は、今は受験生なのであまりゆとりがない。しかし、だらだらと勉強をするのではなく、勉強をここまでやったら三十分休憩とか、ここまでやったら今日は終わりとかいうルールを自分で決めて、時間を自分のペースで管理してみると、あまりいらいらすることなく勉強できる。この休憩の時間に、長文でいう「効率的、能率的でない時間」を過ごし、リフレッシュすることが大切だと思う。
 確かに、時間どおりに規則正しい生活を送ることも大切だ。しかし、「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言があるように、時には時間を忘れて何かに熱中できる時間も大切にしながら、自分で時間を管理できるようになることで、自分の考えるとおりに生き、時間にとらわれない自分らしい生き方をしたい。

   講評   inoko

 ジョニー君、こんにちは。
スピードが命の現代。今の日本では、大人から子どもまで時間に追われるような生活をしています。誰もが忙しい毎日は、充実しているように見えて、実は何のために毎日走り続けているのかわからなくなってしまいそうです。テレビなどで、海外ののんびりゆったりとした生活を見ることがありますが、どうしてこうも違うのだろうとうらやましくなります。でも、そのような生活を一生続けろと言われたら、きっと躊躇してしまう人が多いでしょうね。なぜなら、私たち日本人は、自分の時間をゆったりと豊かに過ごす術を忘れ始めているような気がするからです。
☆ 第一の方法も第二の方法も、とても説得力があります。時間を忘れて何かに没頭することも、めりはりをつけて生活をし、「効率的、能率的でない時間」を作り出すことも、どちらもジョニー君の実体験から生まれている方法だからです。時間というのは誰にでも平等に与えられているものです。それを生かすも殺すもその人次第です。ただ与えられた時間があるのだと思うのではなく、自分の時間なのだから、自分の才覚で自分らしい時間を作ることが必要なのですね。


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