国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日1312 今日1749 合計37998
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   私が小さい頃   まりりん

 私が小さい頃、渡良瀬川でおぼれそうになった。はじめは元のところにもどろうと必死になっていたが、冷静に考えてみると下流に流されていった方がいいとわかった。下流に流されるままに、私は助かった。そのあと、なにげなく読み過ごしていた聖書の一節がこころにひびいた。「あなた方の会った試練はみな人の知らないようなものではありません。神は真実な方ですから、あなた方を耐えることのできないような試練にあわせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることのできるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。」(要約)
 私の似たような話は2年生の時のテストで、かけざん九九の問題がありました。私はだいたいかけざん九九は言えましたが、どうも7の段だけは間違えるところがありました。テストには、表が書いてあってぜんぶをうめるという問題でした。7の段以外は、全部できたのですが7×4だけが28か24かわからなくなってしまいました。そのとき私はかけざん九九をリズムと、かんでおぼえていたので足し算をしたりはしていなかったのです。まるでもうすぐでおもらししそうな人みたいに焦っていました。(まるで)そこで、先生が
「あと3分です。確認をしていてください。」
と言いました。だから私は頭の中で、「7×4=7×4=」とくりかえし言っていました。そこでふとおもいました。かけざんとはなんなのか、と。かけざんとは何個のグループがいくつあるか、という式です。だから1の段だったらどんどん1を足していけばいいのです。それに気がついて、すぐ7×3のこたえ、つまり21に7を足しました。そうしたら28だったのでかけざんの表に28と書き直しました。書き直したつぎの瞬間
「テストを集めます。書くのをやめて1番後ろの人に渡してください。」
と先生が言いました。私は心の中で「ふぅー。あそこで気がついてよかった!よしギリギリセーフ。」と思いました。(体験実例) 
 私はよくあわてます。だからその時にいつも大さわぎして、お母さんに、
「あわてないの!冷静に考えなさい。」
とよく言われます。この作文を読んで、あわてた時や、パニックになった時は、まず冷静に考えるということがわかりました。これからはあわてずに冷静に考えていこうと思いました。(わかったこと)
 

   講評   kira

 まりりんちゃん、こんにちは。心の中の動きが手に取れるような作品ですね。
● 要約
 たいへんじょうずです。聖書の言葉が、すべてを語っていましたね。
● 体験実例
 このお話の作者は、体育の先生だったのですが、授業中の事故で身体の自由がきかなくなりました。絶望しないで、できることをしようと思い、口で絵筆をもって絵や詩を書いているのです。冷静に考えれば、できることが必ずあるはずなんだね。
 まりりんちゃんは、九九のテストで制限時間とたたかいながら、どうしても間違ってしまう問題の答えを探していました。懸命な気持ちが、九九の仕組みに気づかせてくれたんだね。
 お母さんのアドバイスも、いつも同じことだったんだと気づきました。
● たとえ● ダジャレ表現
 「まるでもうすぐでおもらししそうな人みたいに焦っていました。」これは大変! 待ったなしの状態ですね。「もう少しで」がいいかな。
● わかったこと
 「パニックになった時は、まず冷静に考える」ことが大切なんだね。「考えること」は、生きることすべてに大切ですね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)