低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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私は誰 イチロー
私は、身長百六十センチメートルで、体重は四十二キログラム。学校の成績は、学年五位くらいで、先日の偏差値は六十九だった。しかし、このようなことがいくらわかっても、「私」自身を説明したことにはならない。「私」はかけがいの無い存在だ。
確かに客観的な指標は必要だ。そのことによって人間には目標ができるし、努力もできる。例えば、私はこの前漢検準二級が不合格であった。だから、今度は合格になるように、漢字を必死に覚えたいと思った。何かの資格試験を受けるのも、自分にとって人生のなかで指標を作るひとつの手段かもしれない。私は五年ほど前からエレクトーンをやってている母に聞いてみた。
「お母さん、エレクトーンをやっていてどんなことを目標にしているの。」
「エレクトーンの試験で一級を取ることだよ。」
と母は答えた。
しかし、同時に、人間には夢がある。私には漠然とした夢がある。母にはエレクトーンでオーケストラの音を作り、バレエの公演でいつか演奏するという夢がある。それは他の人にとっては空想的で非現実的なものかもしれない。でも、かなえたいと思う夢があるからから、毎日こつこつと努力できるのだ。宮崎県の東国原知事も夢に向かって歩んでいる人であると思う。
数字で測れる自分と、数字では測れない自分。自分の外見と内面。どちらがかけても、「私」ではない。大事なことはその二つのバランスをとりながら、夢に近づくことだ。
講評 kira
イチローくん、こんにちは。確かに自分の説明が身長体重で終わるくらいだとしたら、悲しいことでしょうね。自分探し、自己確認、アイデンティティの確立といったことは、思春期から始まってくるそうです。ちょうど、今でしょうか。その準備は、子どものころから「児童文学」との出会いでスタートするんだね。
本を読むように、自分をほかのものと比べて確認することはとても有効で、分かりやすいね。だから勉強でもテストとして客観評価があります。資格試験が人気なのもそのせいでしょう。いつでも、明確な目標を持って進む人は魅力がありますね。競うのではなく、自分を測っているのでしょうね。
しかし、誰とも比べられないものもあります。読書をして、感動しても、その分かり方は他のひとの分かり方と比べられないのと似ています。夢がそうですね。イチローくんの漠然とした夢は、かけがえのないものとしてふくらんでいくんだね。
そうして、いちばん大事なことは、バランスですね。ここで「名言の引用」も頑張ってみよう。
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