対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日1990 今日1320 合計47009
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   わたしと金魚のきずな   ビクトリア

 「金魚がいないとさびしいな。」
「生き物がいるといやされるもんね。」
わたしは最近まで金魚を飼っていました。でも、この前、3匹の金魚が死んでしまったのです。
 これは、なつかしいエピソードの話です。金魚のキン、リュウ、デメは最初はあまりわたしに寄ってきませんでした。でも毎日エサをあげていると、いつの間にか寄ってくるようになりました。その動作は、かわいかったのですが、エサ目当てだと知っていて、心の中では、
「チッ・・わたしに寄ってくるのは、エサ目当てかよ!」とぶつぶつ文句をいっていましたが、えさをあげて喜んでる金魚たちをみると、わたしもうれしくて、なんだか母親になったような気分にもなりました。
 金魚たち、それぞれの性格も、もちろんちがいました。キンはくいしんぼうで、人さわがせな金魚でした。エサをあげると、もっとちょうだい!と口をパクパクさせる動作をしていました。酸素不足のせいで、プカーっとまるで浮き輪のように浮いていたこともありました。新しい水そうになると、スイスイと泳いでいました。リュウは、体が小さく、あまり目立たない金魚でした。でも、クルッとでんぐり返しをしたり、時々、逆立ちをしていてハラハラさせられました。デメは、3匹の中で一番からだが大きく、わたしの一番のお気に入りでした。デメはエサをあげると、まるでシュッと忍者みたいに反応し、一番先に食べていました。食べ終わると、活発になり、水草と遊んでいました。しかし、リュウ、キン、デメという順番で死んでしまいました。とてもつらく悲しかったです。今は、金魚がいなくて、とてもさびしい気持ちです。
 お母さんは、昔、犬を飼っていたそうです。種類は柴犬で、名前は、てつろう、だったそうです。お母さんが10歳のころから飼っていて、大学生のころに死んでしまったそうです。お母さんの話によると何気なく泣きたい日があって、シクシクしていたら、弟からてつろうが死んじゃったという電話あったそうです。
「もしかしたら、わけもなくシクシクしてたのも、てつろうが死んじゃったからかな?」とお母さんはふしぎな気持ちになったそうです。わたしは、その話を聞いて、人間と生き物のきずなは深いなと思いました。
 わたしは生き物を飼って、生き物の気持ちが分かったような気がします。お母さんは犬が死んだ日に泣いていたのはなぜだろうと思っていたそうです。わたしはきっと、てつろうと心がつながっていて、気持ちがわかりあっていたからだと思います。生き物とのきずなは大事だなと感心しました。
 「もっと、長生きしてくれればよかったのに・・」
わたしは、水そうがあった方向をみるのがくせになりました。もう水そうはないのにそこには金魚がいたような気がしました。その時、めがしらがあつくなりました。

   講評   onopi

 以前に金魚の話を作文で書いてくれたことがありましたね。その金魚たちは今はもう死んでしまったようですが、大切にお世話をしてあげていたことがよくわかるように書けていました。
 書き出しの工夫も動作・情景の結びもよくできています。さびしい気持ちがよく出ていて、よく考えられているなと思いました。以前かっていた時のようすを思い出しながら金魚について書くことができています。もう一つの例はお母さんから聞いた犬の話が書けました。日ごろから気持ちが通じ合っていると不思議なことがおこるものですね。お話を聞いて思ったことがくわしく書けていました。最後に全体を通しての感想が書けています。生き物と気持ちを通わせることができるといろいろな感情が学べるのかもしれません。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)