元の記事:小6 フジの山 11.3週 「誰もがよく知っている」(感想文) (1138字)
いと(ito)
2012/11/14 16:50:59 346 10 11.3週も、感想文の課題です。
今回の長文はかなり難しいですね。
はじめこそ昔話の「桃太郎」と、なじみ深いところから始まっていますが、その後は一度で理解するには大変な内容が続きます。
課題長文はくり返し読み、大体、以下のような三つのポイントに分けて、じっくり理解していくといいでしょう。
○昔の日本人は、薪(まき、たきぎ)がとれる森や山、洗濯ができる綺麗な小川の近くで生活してきた。
「おじいさんは山へ柴刈りに」。明かりや、料理に使う燃料になります。また、食べられる山菜や木の実、果物、家具や道具の材料になるものもたくさんありました。
「おばあさんは川へ洗濯に」。洗濯以外にも、飲み水やお風呂の水、すべてに使う大切な水源です。
○そうした「里山」での暮らしは、そこにある資源をすべて取る「刈り取り」ではなく、必要な時に必要な分だけを取る「摘み取り」であった。
森を丸ごと伐採し、加工して売ったり、跡地に家を作ったり……というのは、西洋や近代のやり方です。
昔の日本では、むしろ里山から欲しいものを「分けてもらい」、環境はそのまま維持しておく。そして、また生えるまで待ち、再び取りにいく……と、人間が自然に合わせるやり方でした。
○その理由は、日本人が昔から自然の中すべてに神様がいると考え、信仰してきたからである。地域の環境を守るために大切なところには、特別にまつって、軽はずみに立ち入らないようにしてきた。
日本特有の、八百万(やおよろず)の神様、という考え方です。自分たちにとっての自然の重要さを知っていたからこそ、大切にし、また恐れてもいたのでしょう。
これはそのまま【要約】(三文ぬきがき)にも使えそうですね。
“似た話”としてはやはり、自分も里山のような自然の中で過ごしたことを書いてみましょう。
広々として楽しかった、動物や昆虫もたくさんいておもしろかった……という以外にも、森の中に突然、鳥居が立っていたりして不思議に思った(それが本文にある「鎮守の森」です)、などの体験もあれば、書いてみてください。
ただ、最近ではそうした昔ながらの自然は、あまり残っていないかもしれませんね。
本を読んだり、テレビで見た、という話でもいいでしょう。アニメ映画『となりのトトロ』や『もののけ姫』には、大きな山、深い森が描かれていました。それらの作品を見て感じたことを書くのもいいと思います。
★項目は、
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【一般化の主題】
の四つ。
「日本人にとって里山とは、自分の都合で利用するものではなく、尊重して共に生きていくものだったと分かった。」
など、「人間にとって/日本人にとって」という言葉を使って、感想をまとめましょう!