元の記事:小6 フジの山 10.3週 「笑う門には福が来る(感)」 (1224字)
すずめ(miri)
2012/10/15 15:49:25 330 10 このことわざはかなり身近で、子どもたちもみんな耳にしたことがあると思います。
6年生ともなれば、ものごとをあるがままに受け取るだけでなく、人生や生き方について、少しずつ考え始めるのではないでしょうか。まわりの事象を見て、ひとり深く考えることもあるのではないでしょうか。
そんな時期だからこそ、主題には「一般化の主題」が選ばれております。自分個人の感じ方から、普遍的な概念へとフィールドを広げていきましょう。
今回は、「幸福は自分で作るもの」というお話。
抽象的なテーマは、具体例をあげて、その形をはっきりさせると非常に書きやすくなります。
例1
母「そうそう、よい例があるのよ。ほら、福岡のおばあちゃん。いっつもニコニコしていて、暗い顔を見たことがないでしょう?」
子「あー言われてみれば!」
母「大家族の長女で、学校もろくに行かせてもらえず、小さなころから子守に出されて……。でも、いつでも笑っていようと、心がけていたんだって。」
子「え、えら過ぎる!」
母「そうしたら、おじいちゃんの実家のような大きな商家に見初められて……。」
子「うわっ、ほんとうだ! 長文の通りだ~!!」
例2
父「高校の同級生でね、Kと言うんだが、今あの有名な@大学病院で外科部長になっているやつがいるんだ。小学生の頃から、ずば抜けてできがよかったらしく、みんなは両親も医者だからとか、遺伝だとか天才だからとか言っていた。で、高2の時、学校キャンプがあってね。パパはKと同じ班だったんだ。Kってね、勉強はダントツにできるのに、ちっともいばったところがなく、ひょうきんで、スポーツ万能、おまけに大のアウトドア好きだったんだ。全然ガリ勉タイプには見えなかった。その日も遅くまでみんなでふざけあったり、しゃべったりして、寝たのは1時をまわっていた。それなのに、Kは、なんと5時起きで、朝、勉強してたんだ。」
子「す、すごい! でも、どうしてパパ、知ってるの? まさかパパもべ……。」
父「い、いや、トイレに起きてテントを出たら、Kが外でぶつぶつ言いながらやってたんだよ。」
子「なんだー。パパはトイレか~。」
父「思わず、声かけたら、ああ、日課だから目がさめちゃったんだ、やらないとなんか気持ち悪いし、だって! 小6の時からの習慣らしいよ、朝の勉強。」
子「日課ってことは、毎日、だよね……。」
父「う、うん。だから、この長文を見て、すぐKのことを思い出したっていうわけさ。」
りっぱすぎる方々の例があがりましたが、もっと身近なところで、誰にでもできることについても、日常を思い出して話し合ってみるとよいかもしれません。
毎日継続して努力する、というところまでなかなか行かなくても、今回の長文でこの法則を知っただけでも大きな収穫ではないでしょうか?
授業の渚
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