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新しい勉強法(暗唱の仕方)  2008年9月5日  No.286
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 いま、作文の勉強の仕方を新しく開発しているところです。
 大きく分けて、四つの方向で考えています。暗唱、記憶術、マインドマップ、四行詩の四つです。
 第一は、暗唱です。暗唱の効果については、貝原益軒、湯川秀樹、シュリーマン、本多静六などの実践が参考になります。ほかにも、塙保己一、南方熊楠などの伝記を調べてみると、決して彼らも生まれつきの天才ではなく、幼児期の暗唱的な環境が才能の開発に大きな影響を及ぼしていたことが推測されます。
 暗唱の方法は、簡単です。20回以上音読することに尽きます。100字程度の文章を、「正」の字などを書きながら、20回声を出して読むと、空で言えるようになります。今はタイマーという便利なものがあるので、10分間のタイマーをかけて繰り返し読むという形でもかまいません。
 読み方のコツは、できるだけ流れるように速く読むことと、それを自分の耳でしっかり聴くことです。自分の声をしっかり聴くということで、いま、ある装置の開発を考えています。
 どうして流れるように読むのが大事かというと、意味を記憶すると同時に、音楽のようなリズムも記憶できるからです。文章の暗唱が苦手な人でも、歌の暗唱はできます。歌はメロディーと歌詞が結びついているので覚えやすいからです。
 暗唱は音楽のように聴くのがコツということから、これまでの高速聴読のページを作り直しています。今までは、人間が読んでいましたが、長文の一部に手直しをすると、全文読み直しをしなければなりません。そう考えると、人間が長文の速読を続けていくのはかなり無理があると思うようになりました。
 そこで、目をつけたのがテキスト読み上げソフトです。PENTAXで出している音声合成ソフトは、かなり高性能で、人間が読むのとほとんど変わりません。しかし、値段がまだ高いので、フリーのソフトのSofTalkを使うことにしました。これは、いかにも機械が読んでいるような読み方ですが、無料でこれだけできるというのは素晴らしいと思います。聴読で大事なことは、読み方の巧拙ではなく、音楽のように同じリズムで文章を聴くということですから、機械的な読み方でもさしつかえはありません。いま、SofTalkに合わせて、テキストの方の編集を行っているところです。
 音読と聴読を組み合わせて100字の文章を暗唱したあと、次の日に、新しい100字を続けて合計200字の暗唱をします。そのようにして、毎日200字の暗唱を続けていくと、1ヶ月もかからずに、2000字程度の長文をまるごと全文暗唱することになります。しかし、その暗唱は、200字ずつを細切れに覚えただけで、2000字を通して暗唱できるということではありません。人間の頭は、それほど高性能ではないからです。そこで登場するのが記憶術です。(つづく)

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