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新しい勉強法(記憶の仕方)  2008年9月12日  No.287
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 人間の短期記憶は7個ぐらいまでしか保持できないと言われています。
 文章を読むときは、この短期記憶で読んでいます。長い文章であっても、7個ぐらいの語句を消化しながら読んでいきます。だから、文章の意味は理解できますが、文章そのものを再現することはできません。読んで理解して、理解した先から忘れていくという読み方だからです。
 暗唱は、この短期記憶による読み方とは異なります。暗唱は、意味を理解しながら読むだけでなく、文章全体を一つのメロディーとして読むものです。短期記憶が逐語的な読み方だとすると、暗唱は一括的な読み方です。
 初めて暗唱のような読み方をすると、脳がまだ新しい使い方にまだ慣れていないために疲労します。こういうときは軽く寝るといいのです。睡眠は記憶を定着させる役割があるので、何かを覚えたらそのあとは寝るというのがいい方法です。特に、記憶は夢を見ているときに定着するので、ぐっすり寝るのではなくうとうとと寝るぐらいがちょうどいいようです。
 20回音読して100字程度の文章を暗唱するという基本の練習ができるようになったら、次は覚えた文どうしをつなげる練習をしていきます。それが記憶術です。
 100字の文章は、50字ぐらいの文が2、3文つながっているような構成になっていることが多いと思います。2つの文がつながっていたとした場合、1文目と2文目をどうスムーズにつなげて覚えるかということが問題になります。
 まず1文目の冒頭の語句をイメージ化します。そのイメージを、自分のよく知っているものにつなげます。次に2文目の冒頭の語句をイメージ化します。そのイメージもまた、自分のよく知っているものにつなげます。例えば、1文目が「科学技術は……」だとしたら、鉄腕アトムが自分の頭のてっぺんにぶつかっているようなつなげ方です。2文目が「文化の……」だとしたら、文化なべが自分のおでこに当たって「痛た」というようなイメージです。
 覚え方のこつは、自分らしく、おもしろく、即座に、イメージ化して、ということです。他人にはわからなくてもかまいません。また、できるだけおもしろおかしく印象に残るようなものにします。あれこれ考えずに、頭に浮かんだものにすぐ決めるというのも大事です。抽象的な言葉であっても、こじつけでイメージ化していきます。
 このようにして、1文ずつの冒頭をつなげていくと、長文のような長いひとまりの文章もすらすらと言えるようになります。しかし、最初からすぐに長い文章の暗唱を目指すのではなく、初めは400字ぐらいの文章を続けて暗唱できるようにしていきましょう。
 こうして入力の土台を作ったあとに、次は、マインドマップ的な方法で思考を深めていきます。

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