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やりすぎを喜ばずに(その2)  2009年3月5日  No.407
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 子供ががんばってやりすぎたときにどうするかというと、第一は、褒めるということです。がんばったことは、評価してあげなければなりません。
 しかし第二に、その最初の頑張りを常態化させようとしないことです。
 第三に、その子にとって無理のない水準をいつも示しておくということです。
 例えば、作文の字数でいうと、小学校5年生の字数の目標は500字から1000字です。
 いつも1000字まで書けない子には、作文試験のときに無理やりにでも1000字まで書かせるというようなことも確かに必要です。瞬間的にでもいったんできた状態を経験すると自信がつくからです。
 しかし、いつも1000字が当然というような目標立てると、時には苦しい場面も出てきます。ですから、「課題が難しいときは、500字まで書ければいい。でも、できれば1000字まで書こう」というような指示の仕方をしていきます。
 暗唱も同じです。1週間で300字まで暗唱できればいいのですが、子供が最初のうちにがんばって400字まで覚えたとします。それを褒めることは必要ですが、そこまで行くことをこれからの目標にしてしまうと、結局、できるかできないかということになり、困難なときに、かえってやれなくなってしまいます。
 ですから、たくさん暗唱したことは褒めるのですが、それと並行して、「300字までできればいい」という無理のない水準をいつも示しておくことが必要です。
 さらに、子供でも、時には忙しい期間があります。そういうときには、300字までできるかできないかというような選択の仕方ではなくて、100字まででもできればいいというような無理のない水準を示してあげることが必要です。
 これらは、子供が臨機応変にできることではないので、保護者や先生が、その子の実態を見ながらアドバイスをしていかなければなりません。
 大事なことは、がんばらせることではなく、細々とでも長く続けていくことなのです。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)

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