| 現代の家庭のありかた | 
| アジサイ | の | 峰 | の広場 | 
| 由樹子 | / | あるさ | 高2 | 
| 最近の学校の授業はかなりひどい。今では,小学校までもが授業ができない | 
| 状況であるとこの間、新聞の記事で読んだ。何故こんなことになったのだろう | 
| 。その理由については次の事が考えられる。 | 
| まず、筆者のいうように、小学校低学年から始まっている陰湿ないじめだ。 | 
| もちろんその影響で他人への関心がなくなる。そうしてだんだん人の気持ちが | 
| 分からなくなり、「気配りのすれ違い」がおこるのだ。 | 
| そして、モノとの出会いが少なくなっているのも原因である。昔は、親子で | 
| キャッチボールや工作などを楽しんでいたが、今では科学技術が発達して、一 | 
| 人でもテレビゲームなどで遊ぶ事ができる。また、今ではマンガが出回りすぎ | 
| て本を読む機会も少なくなっている。 | 
| このように、今日では、一人で遊ぶことが多すぎるのだ。一人で過ごす時間 | 
| が多すぎるから、他人の気持ちも分からないまま、成長していってしまうので | 
| ある。こんな状況をなくすためにも、私は家族や友達、また他人と過ごす時間 | 
| をなるだけ多く作り、表現力を高める努力をするべきだと思う。 | 
| その方法としては第一に、親がもっと子供と一緒に過ごす時間を多く作り、 | 
| 子供とコミュニケーションを取ることが大切であろう。そうすれば、テレビゲ | 
| ームなどしなくても子供の気はまぎれるだろうし、なんでも相談できる環境が | 
| 作れるだろうから、学校に通いだして何かあっても、落ち込んでいる状況に全 | 
| く気づかないということにはならないだろう。また、親も子供の態度を知るこ | 
| とができるから、子供の行動から異変に気づくことも可能であろう。 | 
| 第二には、本などをたくさん読む習慣をつけ、感動したり、悲しんだり、人 | 
| 間の持っている心を刺激すれば、人にどんなことをしてあげれば喜ぶのか、ま | 
| た、どんなことをすれば傷つくのかなどを感じることができる。そんなことは | 
| 分かって当たり前なのだが、その当たり前のことが、今の子供にはできないの | 
| である。 | 
| 確かに、こんな便利な世の中なのだから、家族と一緒に生活しなくても命が | 
| 奪われる訳ではないし、親だって自分のしたいことが以前よりも多くできるの | 
| だからもっと有意義な生活を送ることができる。しかし、今日の学校の様子を | 
| 見れば、いかに家族との会話、モノとの触れ合いが大切なのかがわかる。「最 | 
| 大多数の最大幸福が道徳と法律の基礎である。」という言葉がある。この言葉 | 
| のように、たくさんの幸福を感じることができなければ、人間の生活の基礎と | 
| なる道徳は身につかないのである。だから、私達は家族や他人との関わりをも | 
| っと大切にすべきなのである。 |