| コインとは? | 
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| 松の木 | / | あなす | 中1 | 
| コインとは? | 
| ふだん私たちは、コインを丸いものとみなしている。そして、百円玉、十円 | 
| 玉などと言う。もちろん、「丸い」とか「玉」といっても、それはけしてビー | 
| 玉のような球体ではなく、つまり、正確には円盤形のことだと、誰でも承知し | 
| ている。 | 
| 文学作品などのおいても、同じ一つの事実を、きわめて異なることばで言い | 
| 表すことがある。視点が違う。そのちがいは、同じ一つのコインの対して「円 | 
| 形である」および「長方形である」という、まるで別の見方が成立した事情と | 
| 似ている。そうして、そういった表現は、ヨーロッパに古くから伝えられた、 | 
| たくみに表現する技術体系であるレトリックと深い関係にある。 | 
| このように考えてみると、レトリック感覚は、発見的な認識には画くことが | 
| できない上に、人をできるだけよく理解する為にこそ必要なのだ。 | 
| 私はあまりコインの形のことを深く考えたことは一度も無い。しかしよくよ | 
| く考えてみると少し、興味深いものだと思えてくる。私はコインは形よりも価 | 
| 値の方がとても大切だと思う。なぜかというと、十円拾うよりも百円の方が誰 | 
| だって嬉しいと私は思う。形は三角だろうと四角だろうとお金として使えれば | 
| とくにもんだいはないとおもう。お金はお金なんだからいくら形が変わっても | 
| なににも変わるわけではないのだから名言集にもあるがロバが旅に出たところ | 
| で馬になって帰ってくるわけではない。お金もいくら旅に出ても変わらないと | 
| 言うことである。 |