| 「どう聞こえる?」 |
| イチゴ | の | 泉 | の広場 |
| むむら | / | あめお | 小5 |
| コオロギは「リーリー」と鳴くが、「リーリー」と聞こえるのは人間の耳に |
| そう聞こえるだけのことで、コオロギにはどう聞こえているのか。人間の耳と |
| コオロギの耳の構造はまるでちがうもので、コオロギが人間が聞いているのと |
| 同じに「リーリー」という音を聞いている保証はない。私はラジオで、Xでは |
| アオマツムシがうるさいほど鳴いている事を聞いた。Xに住んでいる私は、ど |
| うしてその虫がXにはいないのだろうと不思議に思ったのだが、この前、庭に |
| 出て夕涼みをしている時、妙に変な声で鳴いているのに気がついた。私は今ま |
| でずっとコオロギだと思ってきたのだが、ラジオの話を思い出し、これがアオ |
| マツムシかもしれないぞと思った。知識は現実の見え方などを変える力を持っ |
| ている。 |
| この話の似た話は、身の回りにいっぱい有る。 |
| 人の家に行った時、妙に変な匂いがする。これも、食事の匂いがついていた |
| り生活習慣が関係していると思う。食事も、生活も、家ごとに違うのだと思う |
| 。 |
| また、一番この話に似ていると思うものは音楽の事だ。 |
| この前、学校で、リコーダーを目をつぶって |
| 「ドーーーーーーーーーーーーー」 |
| と吹くと、先生が、 |
| 「みんなは、この『ド』が、どのように聞こえるかな?」 |
| と聞いてきた。僕は |
| 「まるで砂漠の向こうまで響いているように思う。」 |
| と思った。先生は |
| 「先生は、音がくるくる回っているように聞こえるな。」 |
| と言った。この時点で、人によって、思い方が違うことが分かった。しかも |
| 、僕は先生の発言を聞いて、 |
| 「確かにそうとも思えるな。」 |
| と思った。この様に、例えば |
| 「そういえばそうね。」 |
| というような言葉を使う場面になったのだ。 |