| 読書にも個性 | 
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| 字を読めない頃に読んだ「漫画の書き方」という本が印象に残っている。本 | 
| の読み方は、人によって違う。自分流の読み方をする所に読書の楽しみがある | 
| 。 | 
| 「本」と一言で書いても、いろいろな本がある。書いてある内容を、一方的 | 
| に受けやすい本。書いてある内容から、違うことを考えられる本。例えば後者 | 
| の方だと、推理小説などがある。僕の大好きな「怪盗ルパン」、「名探偵ホー | 
| ムズ」シリーズも、推理小説なので、犯人を推理したりできる。また、環境問 | 
| 題の事が書いてある本も、環境破壊をどう防いでいくかを考えさせられる。そ | 
| の考え方は、人それぞれである。僕はそんな本が好きだ。つまり、一冊の本を | 
| もとに、人それぞれ考えることが違うという内容の本が良いと僕は思う。僕流 | 
| の本の読み方は、母と同じ本を読み、感想を教えあうというものだ。そうする | 
| と、人間とは面白いものだと思う時がある。目の付け所が違うというか、印象 | 
| に残っている場面が違うのだ。どういうことかというと、例えば、AとBがい | 
| たとして、二人がまったく同じ一日を過ごしたとしよう。しかし同じ一日を過 | 
| ごしたにもかかわらず、二人の心に一番残っていることが違った、といった感 | 
| じである。つまり僕は、読書には仲間がいた方が良いという考えだ。 | 
| そういったことは、本だけには限らない。テレビを見ても、受け取り方が違 | 
| う。戦争に関連する話題が出ても、いろいろな感想が出る。「戦争で亡くなっ | 
| た人はかわいそう。」「徴兵令で、戦場にいった人はかわいそう。」「戦争で | 
| 、家族を失った人はかわいそう。」「食べ物がなくて、大変だっただろう。」 | 
| 「ずっと、平和な世の中であって欲しい。」「戦争はもう起こしてはいけない | 
| 。」などなど。これも、やはり人それぞれ受け取り方の違いが出ているといえ | 
| よう。人間は、このように個性がある。その個性を、尊重していきたいもので | 
| ある。 | 
| 「蓼食う虫も好き好き」ということわざがあるが、人の感想もそれぞれ違う | 
| 。「三十人では三十の考え」というアレンジことわざがぴったりだろう。読書 | 
| は、自分流の読み方で楽しめるが、僕は一人一人の意見のちがいというところ | 
| 目をつけた。そのため、大勢で本を読むと楽しいと思う。一人一人違う=個性 | 
| である。そんな個性は、人間にとって、大切なもの(?)であり、読書の感想 | 
| にもあらわれているのだ。 |