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| | 友里 | / | あむろ | 中2 |
ある朝、私は一冊の本と、ひときれのパンをポケットに入れて家を出て、気の向くままに歩いて行った。少年時代にいつもそうしたように。 |
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少年は散歩などしない。私の散歩は、自分が何をしたらよいかわからない大人の、上品だが少々退屈な行為のように思われた。 |
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私の本当のよろこびが花咲くことはないと感じた。そしてあの列車に乗って世の中へ出て行きたいと、心の底から思った。 |
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確かに、子供は親に甘えその後をついて回る事が多かったり、森に入り虫を採ったりトカゲを捕まえたり、探険したりと自然と触れ合う事が多い |
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だが、大人にはそれが無くなってしまっている。例えば、母親と一緒に散歩をしていたとする。子供は、そこに花が咲いているのに気がつくが、 |
| 大人は気付かない。子供も青春時代になっていくに連れて子供が気付いたことに気付かなくなっていく。 |
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そのように、人間は昔、気付いたことも今では気付かなくなっていく。何故だろうか?普通は、反対にいろんなことを身につけていき、いろいろ |
| な物事を理解していくのではないだろうか。だが、大人になり、理解いくのと反対に、親元や自然から自立し、昔気付いたことに目が届かなくなっ |
| てしまったのではないかと私は思う。 |
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