| べつにすてきなものじゃないし | 
| ウグイス | の | 村 | の広場 | 
| 慈子 | / | こち | 小6 | 
| 別に、すてきなものじゃないし、大したものでもない。 | 
| 何か手に入れることがくらしの物差しをつくるので、手に入れたものをどれ | 
| だけ入れられるか、その容積のおおきさがゆたかさの目安なのだ。 | 
| 部屋に大きなくずかごを一つ、こころのひろい友人として置くだけで、何か | 
| が変わってくる。くらしの姿勢が、きしゃんとしてくる。 | 
| 人間にとって欠かせないもの、けれど目に付かない。私が思うには便利だが | 
| 、目に付かない。というのが一番かわいそうだと思う。 | 
| 今のように、物がありふれた時代でなく、昔のように、物がなかった時代の | 
| 方が良かったような気がする。けれど、金持ちの人たちが、じまんしてくるの | 
| は嫌だ。 | 
| これからは、きっと、物も増えてきて、きっとゴミも増えてくるだろう。そ | 
| うしたら、ごみ箱はどうなるだろうか。 | 
| みんなが毎日目にするようになるのか。もしくは、また一だんと目につかな | 
| くなるのか。また一つ疑問がのこるのだろう。 |