| 改めて自分の部屋を読んで。 | 
| オナガ | の | 村 | の広場 | 
| 慈子 | / | こち | 小6 | 
| 私は改めて自分の部屋に行ってみた。昨晩母が苦労してかたずけたおかげで、 | 
| かなり快適そうな子供部屋になっていた。 | 
| 一見きれいにみえるこの部屋も、引き出しを開ければこんなもんである。所 | 
| 詮茶番にすぎないのだ。 | 
| 先生は机の上を見て、「お、きれいになっているね、だけどひきだしはどう | 
| かな。」といって引き出しを開けた。万事休す といって引き出しを開 | 
| けた。 万事休す | 
| 。もうおしまいである。ゴチャゴチャな引き出しの中を見た先生は、吹き出 | 
| し、私と母は、ますます赤面した。 | 
| 私も、人が来るときは急いできれいにする。が、あまりにもちらかっていて | 
| 、ひきだしにつめこむしかできないのだ。 | 
| だから私も誰かに、引き出しを見られたら終わりだ。 | 
| けれど、ちゅういされてもできないわたしのほうがおわりなのか、とときど | 
| きおもったりもする。これからも、この主人公のように、 | 
| 引き出しにかくすのでなく、はじめから、使ったものはすぐかたずけて、人 | 
| が来たときでも、堂々としていたい。 |