| <font color="green">●</font>米 | 
| オナガ | の | 村 | の広場 | 
| でこはげ | / | かな | 小6 | 
| こうしてケーキミックスは大ヒットした。アメリカ国内で売りつくすと、ヨ | 
| ーロッパやオーストラリアにも進出した。どこでも大当たりだった。そして次 | 
| の有望な市場として日本に目がむけられた。 | 
| しかし、そのころの日本にはオーブンを持っている家庭がほとんどなく、従 | 
| 来のケーキミックスをそのまま持ち込むわけには行かなかった。しかしオーブ | 
| ンはなくても電気釜ならどの家庭にでもある。そこで、電気釜で作れるように | 
| 改良することがケーキミックスの技術的な課題になった。アメリカの優秀な技 | 
| 術陣はこの課題を解決し、立派な製品を作り上げた。 | 
| ところがケーキミックスは日本の市場では完全な失敗だった。御飯を炊くの | 
| と同じ器でケーキを作るとバニラやチョコレートに汚染されてしまうのではな | 
| いか――。日本の主婦が引っかかったのはそこだった。 | 
| 米という物は、日本人にとって欠かす事のできない主食だ。みのまわりを見 | 
| 渡して見ても、米で作られた物が沢山ある。例えば、餅、煎餅、霰、酒、ヘア | 
| クリーム、化粧水、ワイシャツやシーツの糊、ビタミン剤などにも使われてい | 
| る。それに米は栄養価が高い。100gあたりの栄養価は、蛋白質が6・8g、脂質 | 
| が7・3g、ビタミンB1・B2などが1・55mg、炭水化物が75・8g(せんい・糖質 | 
| )、無機質258・5mg(カルシウム・鉄など)、水分15・5g、灰分0・6g | 
| 昔は米は貴重品だった。『米を1粒残すと目が潰れる』と言われたほどだ。 | 
| しかし、家ではたくさん御飯を捨ててしまっている。昔とは偉い違いだ。 | 
| 日本人にとって米は大切と言う事が分かった。 |