| 「知恵」と「知識」 |
| イチゴ | の | 谷 | の広場 |
| 哲也 | / | くさ | 中2 |
| 知恵があるかないかは、一に、ものを自分の頭でじっくりと考えているかい |
| ないかの違いである。人間として魅力があるのは、もちろん知恵のある人であ |
| る。子供は自分の頭で考えたり、感じたりしながら、長い長い距離を歩き、そ |
| れによって自分らしい成長をとげるのである。 |
| 「情報」を持ち、その中身を自分の頭で考えることによって「知恵」になっ |
| ていく。この「知恵」が大切である。ある人がみんなの分の昼食を買うために |
| 、ファーストフード店でハンバーガーを20数個買うつもりだった。これを注 |
| 文したら、受けたひとが「ここでお召上がりになりますか」と聞いた。という |
| 話がある。忠実だが、現実を見て考えるという能力を忘れている。野球では、 |
| バッターが代打で出てくると、ピッチャーも交代るということがたまにある。 |
| これは、監督が「情報」をもとに考えた結果だろう。 |
| しかし、「知恵」も大切だ。また野球の例を取ってみる。野球に限らず、ど |
| んなことにも「相性」があると思う。この相性を知識として、バッターやピッ |
| チャーの交替を判断する。知識のない状態の交代など意味が全くない。そのた |
| め高校野球で、対戦相手校の研究をするのだろう。 |
| 確かに、「知恵」も「知識」も大切だが、「知識がはしごを作ったのではな |
| く、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ」という言葉があるよ |
| うに、結局一番大切なのは、結果である。例えば、ある出来事が起こったとき |
| に、「知恵」と「知識」によって、臨機応変に処置し、結果が大切だ。 |