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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間は、自然にたちうちできない   うさちゃん

 チョウチンアンコウなどの深海魚は、まだ水族館では飼えないでいる。駿河湾付近の東海大学海洋科学博物館では、駿河湾の深海魚の飼育に挑戦してきた。ようやく十日間程度は生かしつづけることができたが、残念ながら、飼育したというよりも、生存していたという方がふさわしい。深海魚が水族館で飼えないのは、体がもろくてこわれやすい、環境の変化に弱いと理由の方が大きいようだ。いつかは発光魚を含む深海生物が水族館で生きているのを見たい、見せてあげたいと思う。水温も、比重も、水質も、明るさも、自在に調節できるようになった現在の水族館で、未解決の問題である。
 前、私は、おたまじゃくしを、蛙になるまで飼ったことがある。おたまじゃくしは、蛙になるまで、自然界では、藻や、プランクトンなどを食べている。と思う。でも、藻なんて用意できないから、私は、冷凍の赤虫、ゆでたほうれん草、めだかのえさを食べさせて育てた。中でも冷凍の赤虫が大好物だ。水そうの中にいれると、我先にとかぶりついてくる。しかし、育てているうちに蛙になってしまった。(あたり前だけれど。)わざわざ虫を捕まえて食べさせるわけにもいかないので、そのおたまじゃくしを捕まえた元の池に戻した。でも、蛙も育ててみたいので、ベランダにあるプランターなどに雑草もはえているしチビ蛙が食べていけるくらいの、虫も少しはいると思ったから、五匹だけ残し、家のベランダにはなした。すると、五匹のうち、一匹が、生き残って、九月くらいまで、雨が降ったり、水をベランダに水をまいたりすると、ときどきピョコピョコと、まるで、挨拶をするようにチビ蛙のお気に入りの場所の排水口のふたの裏からでて来る。(可愛い〜)でも、九月くらいになると、全く姿を見せなくなってしまった。排水口のふたの裏だったから、誤って落ちてしまったのかもしれない。やっぱり、自然で生きている物は、コンクリートのベランダでは飼えないのかなあと思った。
 うなぎは、誰でも知っている生き物なのに、その生態や、繁殖は、まだなぞのままだ。しかし、つい最近、うなぎの産卵場所は、東京大学の塚本教授らが、グアム島日本から、北西200キロメートル水深3000メートルの海底そびえ立つ2900メートルほどの高さの『スルガ海山』の辺りだというこをつきとめた。そして、その場所から、うなぎは、北赤道海流から、黒潮に乗りかえ、シラスウナギという、虫で言うと幼虫みたいな状態になって日本やってくるのだ。そのシラスウナギは、一匹二百円と言う高い値段で売れるらしい。(おおもうかりだな〜。)つまり、人間の手で産卵させて、シラスウナギにすることは、現在は不可能だということだ。
 このように、うなぎの産卵からシラスウナギにするまで人間の手で飼ったり、蛙をベランダで飼ったり、深海魚を人間が飼うのが難しいように、私は、今の化学の全部を用いても、自然にはたちうちできないということが分かった。まさに、『やはり野におけ蓮華草』だ。

   講評   tama

 科学が発達し、自然環境に近い状態を作り出すことができるようになったとはいえ、やはり人間の力が及ばないことがたくさんあります。私たちがコンクリートで囲まれた生活に息がつまるのと同じように、自然の生き物は、自然の中にいるからこそ輝くことができるのでしょう。

【前の話聞いた話】 飼っていたおたまじゃくしに、いつもごちそうを食べさせてあげていたのですね。自然の中にいるよりも栄養状態もよく、食べものに困らなかったという点では、おたまじゃくしは幸せだったことでしょう。しかし蛙になって行動範囲が広がると、やはりベランダでは住みにくかったのかもしれませんね。
 うなぎについての記録は勉強になりました。うなぎの産卵と繁殖は、人間の手には負えないということですね。興味深い実例です。

【たとえ・ことわざの引用】 「まるで挨拶をするように」・・・かわいらしい蛙の姿がうかがえます。
 まとめにことわざを入れているので、文章が引き締まっています。

【わかったこと】 人間の力など、自然の前ではほんの小さなものだということですね。自然の偉大さについてしっかりと考えることができました。

※ (今の)化学 → 科学


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