国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   マラソンはテスト   ミスターカービィ

ゼェー、ゼェーッ。
ぼくは、今にも倒れそうです。それでも、ぼくは、走りました。
 きょうは、学校で「マラソン大会」がありました。二年生のときに始まった運動競技大会です。四年生40人が一斉にマラソンコースを走ります。毎年、コースは、誰が決めるのか、不思議なことに違います。
今年は、去年と異なり地獄のようなコースでした。まず、運動場の周りを走り、そのまま、Uターンして元の道を走ります。次に、人工芝生のある中庭を半周程して、再び、運動場の周囲を走ります。そして、驚くことに三周も、ひたすら、走り続けるのです。距離に直すと、約2,000メートル。すなわち、2キロメートルにもなるのです。ぼくは、コースを聞いただけで頭が痛くなりました。
 ピーッ。
体育科の○○先生が笛を勢いよく吹きました。その合図と同時に、四年生が我先にと走り出しました。ぼくの作戦は、走り始めは、ゆっくりし後から全力をだすやり方です。
 しかし、運が悪くぼくは、この日、足が痛かったのです。ぼくは、ともかく、足がこれ以上、痛くならないように足をかばいながら走りました。ところが、足だけではなく、ゼェー、ゼェーッと息が切れてきました。足も、ジリジリと痛み出しました。スピードを出そうとしても、足の痛みが邪魔をしに来るのです。エイホウ、エイホウ、とぼくは、心の中で自分自身を応援しました。
 遂に、ラストの3週を周りかけたとき、後を走っていた友達がぼくに追いついて来ました。ぼくは、ヤバイ、と必死に走りました。ゴールのほうを見ると、先に走り終えた女子達が門の前で待ってくれていました。ぼくは、一人でも多く抜かして、順位を上げたかったので残ったパワーを振り絞りました。初めは、友達に追い抜かされ、その子がぼくの先を悠々と走っていましたが、遂に、友達と隣になりました。みんながぼく達のことを応援しながら、興奮しています。
 「やったー。やったぞ。」
 ぼくは、念願通りゴールを切りました。そして、友達を抜かすことができたのです。息を切らせながら喜んでいると、その友人が、
 「さすが、カービィ。」
と、ぼくをほめてくれました。さすがのぼくも、少々、照れくさかったです。結果は、45人中、40位。順位は、恥ずかしながら下の方だったけれど、ぼくの心は、天に昇るほど上機嫌でした。なぜなら、友達を抜かせ、そして、満足してゴールを切ったからです。
 ぼくは、二年生のときにヱスビー食品が主催するオークワちびっ子マラソン大会に参加しました。この大会のとき、とても、うらやましい男の子がいました。その子は、走っている途中、犬に逢って犬に追いかけられたのです。だから、その子は、犬の精でコースを走られなかったのです。その子は、閉会式のとき、大会委員長が気の毒がってポカリスエットを一箱、貰いました。その光景を見て、ぼくは、いいなあ、と思いました。でも、その子は、さぼって走らなかったのではなく、犬のせいで走れなかったのです。仕方がないことです。おそらく、ぼくなら犬に追いかけられたままゴールを目指します。ぼくは、人一倍、犬が大嫌いだからです。そして、犬と一緒にゴールします。
 マラソンとは、自分の力を試すテストかも知れません。マラソンという試験によって、自分の持っている体力や努力の大きさが分かります。テストに点数は、関係ありません。自分の力を全て、出し切ればいいのです。
 ゼェー、ゼェーッ。
ぼくには、まだ、ゴールを切ったあのときの気持ちが残っています。

   講評   ita

 こんにちは、カービィー君。暖かいまま春を迎えるのかと思っていましたが、冬に逆戻りしたかのような寒さにみまわれています。こんなときは風邪をひきやすもの。健康管理はきっちりして春本番を迎えることにしましょう。
☆ 来週は進級テストです。何について書くか決めておいてね。
        
       

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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