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　　　恐怖の春　　　えきう

「目が痒いよ。」
今年も花粉症の季節がやってきました。去年は花が重症でしたが今年は目が重症です。
目が痒いとまるで蚊に刺されたように痒くなり、かかずにいられなくなります。でも、かきすぎると、目が充血します。去年、お母さんは目をかきすぎて、目が飛び出したそうです。だから、目が痒いときは自分に
（目をかいたら目が飛び出るぞ！）
と、言い聞かせていますが、やっぱり無効で、我慢できません。私はあんまりにも目をかきすぎて目の周りをひっかいてしまいました。おかげで、まるでお化けみたいな顔になりました。今までは、春は何も無く平和だったのに、このごろは花粉症が来てしまったので春は恐怖の季節になりました。この間テレビで、サルも花粉症になっていたことをやっていました。サルは鼻をかきすぎて、鼻血が出ていました。人間は薬があるけれどサルはそんなものは無いから、大変です。私たち人間は薬に頼ってるけれど、もし薬が無かったら
私は花粉症で死んでいたかもしれないと思いました。
花粉症はつらいけれど、そのせいで、逆によかったこともあります。私は今まで粉薬しか飲めませんでした。しかし、ある日花粉症の薬をもらうとき、
「もう粉薬は限界ですよ。」
と言われてしまいました。もう私の体重だと、粉薬の量が多くて無いのです。仕方ないので、錠剤にチャレンジすることにしました。まだ錠剤を飲めない人のためのゼリーの中に薬を入れて飲みました。最初、ゼリーだけ飲み込んでしまいました。次に、またゼリーを入れて飲みなおしました。
「んっ、ングンンン…」
妹とお母さんは、心配そうに見ています。私は、心の中で（3...２..1!）と数えて、飲み込みました。すると、薬がのどにひっかかる嫌な感覚が無く、薬はつるっとのどを落ちていきました。
「おめでとう！！」
それからは、ずっとゼリーと一緒に飲んでいました。しかし、その薬も全然効かないので、新しくできた、なめる強力なイチゴ味の薬をもらいました。最初はなめていましたが、全くイチゴの味がしないので、
「この薬って、飲み込んでもいいの？」
と、お母さんに聞きました。
「いいんじゃない。そのかわり、ゼリーは無しだよ。」
「わかったよ。もし飲み込めなかったら、なめるよ。」
私は右手に薬を、左手に水の入ったコップを持ちました。私は、勇気を持って、薬を一気に飲み込みました。のどにひっかかる嫌な感覚を抑えるように水を大量にゴクッと飲みました。
「おめでとう！もう錠剤をゼリーなしで飲めるね。」
私は錠剤が飲めてよかったと思いました。
花粉症は苦しくて、我慢できなくて、インフルエンザみたいに、タミフルや薬で完治する病気ではないので、かなりつらいです。しかも、いつ来るか分からないので、私は春は恐ろしいな、と思いながら、また目をこすりました。

　　　講評　　　kiri



　こんにちは。がんばって清書をしあげました。
　四月からは、五年生だね。今度からはひと月に二回、感想文を書くことになります。五年生でも作文、楽しみにしているよ。

　四月からは新しい課題フォルダーになります。また新しい気持ちでがんばりましょう。