創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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長所と短所 タラちゃん
まず長所とは、その人や物の良い面のこと。また短所とは、その人や物の良くない面のことであるが、小学生の頃、授業中に(主に道徳の時間だったが)「あなたの良いところ、悪いところをみんなに発表してみましょう。」というのが良くあった。短所はよく言えるのだが、長所なんかなかなか見つけられない。そもそも長所や短所ってなぜあるんだろうとその都度思っていた。
確かに長所を伸ばすことは大事だ。
僕は野球をやっているが、守備が苦手、いわゆる短所である。だが、逆に打撃や走塁は、どちらかといえば得意な方である。なので、実際に守備練習でどうしても納得のいかなかった練習(いつもあるわけではない)であっても、得意な打撃練習を極めることによって、守備練習で0.5しかできなかっとところを打撃で2.0徹底的にやる。つまり、得意な方を一生懸命やることで、他の苦手な部分を補うことができるのである。
しかし短所を直すことが大事だという考えもある。
先程、打撃つまり長所を伸ばすことによって守備(短所)のぶんも補えると言った。しかし、守備がしっかりしていなかったら、たとえ打撃ができていてもだめなのだ。特に僕の学校は打撃練習の時間より、守備練習の方が何倍もあるので、監督には守備練習でアピールしなくてはいけない。つまり、守備ができないと試合には使ってもらえないのである。そうなると、なんとしてでも、短所(守備)を補習しなくてはいけないのである。よって、守備練習は僕にとってとても大事であり、また地獄の時間でもある(笑)。
今まで述べたように、「守備ができないのなら打撃で何とかする。」「守備ができなければあまり試合には使われないので、守備という短所をなおした方が良い。」というのがあった。だがよくよく言えば、短所も長所もどちらかばっかり練習するのではなく、両方ともしっかり練習すれば、自分をより高めることができる。それは重要なことではないか。「何事もしないものだけが失敗もしない」。短所を直しているときに、失敗はつきものであるし、打撃もいつも良い方向に行くわけではない。どちらも完璧ではないのだから、どんな長所短所にも立ち向かっていく。これが大事だ。
講評 hira
目標も項目も刷新されましたが、段落のポイントをつかんで書くことが出来ました。意外なことに守備が苦手なのですね。私も専らバトミントンでもバレーでも完全に攻撃型です。勝つ目的にこだわると地獄でもやらなくてはなりませんね・・・。
■第一段落 ○ 状況説明
自分の率直な感想を述べられました。共感を呼ぶ内容で、一段落目の目的(関心をひく導入)達成です。
■第二段落 ● 複数の意見一 ● 体験実例
長所を伸ばすことが短所を補うという実例が書けました。数字がわかりやすい。
■第三段落 ● 複数の意見二 ●ユーモア表現 ◎ 昔話の実例・長文実例
短所も直して補強していかないといけないことが、体験的に表現できました。長所強化に比べて「地獄」というたとえがいいね(笑)。短所克服の厳しさそのものが伝わります。レギュラーになるなど何のための強化なのかもう少し目的に触れるといい。
■第四段落 ● 総合化の主題 総合化 ● 名言の引用
長所短所どちらがと言うことではなく、それらは手段として自分を高める目的のための指標となればいいのでしょうね。名言の選び方はさすがです。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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