対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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疑問 周
すべて型通りに物事を進める人が増えている。いわゆる「マニュアル人間」である。これはどこかで読んだ話なのだが、ある人がパーティ用にハンバーガーを50個注文したところ、店員は「ここでお召し上がりですか。お持ち帰りですか。」と言ったという。一人がハンバーガーを50個も食べるとは考えにくい。ここは「お持ち帰りですか。」だけにすべきだろう。これは何も疑問に思っていなかったという証拠である。最近は疑問を持たない人が多いが、私は疑問を持つべきだと思う。
第一の方法としては、どんなことでも自分なりに考え直すことだ。数学の時間には公式だけを教えてもらうようなことがある。公式は覚えるものだといって丸覚えしてしまう人がいるようだが、私はそれがどのように導きだされるのか疑問に思って調べてみたことがあった。そうすると、混同しやすかったものも間違わずに覚えることができたのである。
第二の方法としては、生徒一人ひとりの疑問を受け止めるゆとりを持つことだ。たいてい、授業というものは、先生から生徒への一方通行になってしまうものである。しかし、中学校の国語の先生は、みんなからの発言を重要視していたので、先生と生徒の言葉のキャッチボールができ、とても充実したものに感じられた。
確かに、相手の言うことを素直に受け入れることも大切だ。しかし、「疑問とは煩わしいものではなく、宝である。」知識を増やす元となる疑問は大いに受け止めるべきである。
講評 kira
周くん、こんにちは。高校一年の課題に入りました。久々の長文へのチャレンジになりましたが、着実に力をつけている事を感じました。
「マニュアル人間」「指示待ち人間」が増えているそうです。社会が安定し、教育が行き渡ってくると、受け取ることがあたりまえになるのですね。
ハンバーガーで有名なお店は、また笑顔までマニュアルになっている徹底したサービスでも有名です。その店では、社内で接客のコンテストのようなものも実施されているとか。そこで見事に優勝したのは、若い女性店員さんで、選ばれた理由は「マニュアルにないサービスを、機転をきかせて行ったこと」だったそうです。この話、示唆に富んでいるでしょう?考える人でなければなりません。
数学の授業は確かに型を覚えるゲームのような感覚がして、私は苦手でした。それよりは、実験から公式を導いてくる物理が好きでした。(好き嫌いで勉強してはいけないんだけれどね。)
国語や、芸術、倫理社会などの分野では、大いに語り合い議論する過程から学びたいものですね。こういった分野まで暗記科目になったのでは、人が育ちませんよね。
自作名言第一号は、大成功です。お話した「名言の公式」にいろんなキーワードを当てはめると、我ながらうなずきたくなるようなフレーズができますよ。書きためていくといいね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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