国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人間かサイボーグか   アルエ

 昔、人間が生まれてから死ぬまでの人生はとても短いものだった。10代の内に成人して、結婚して、女性だったらば出産してと言うようなものだった。それに比べて今の世界では医療や科学の進歩などによって、人間の寿命は著しく延びた。中には臓器移植といった技術によって「自分のからだ」に「自分ではないモノ(人間)」のからだの一部が入るのだと言うのだからいずれ、さらに技術が進歩して臓器やからだを取り替え続ければ不老不死の肉体を手に入れる事まで不可能では無くなってしまうかもしれない。私はこうした技術だけに自惚れることなく、自分で自分をコントロール出来るようにしたい。
 そのための方法は第一に、人間の心を大切にする事だ。まず、自分以外の人間の心を考えてみると意外と自分では思いもしなかった事が見えてくるものだ。私が他の人と話している時、相手のことを大して考えずに話している時よりも、相手の心を大切に考えながら話していた時の方が相手の顔も明るかったし自分の気持ちもとてもすがすがしいものを覚える感じでした。
 また、第二の方法としては、歴史に伝えられる昔の人間の生き様を学ぶことだ。現代人は死を恐れてしまい死から逃げるために技術を進歩させて少しでも長く生きようとしている。しかし、逆に中途半端な死への対抗手段ができてしまったがために、現代人は立派な生き様からは遠く離れてしまっている気がする。織田信長は、「人間五十年」と謡い、炎の中で自害を遂げた。無闇に命を粗末にしろと言っている訳では無いが信長のような潔さ、生きる姿勢を見習うべきだと思う。
 確かに、今日の技術が発展することは我々の生活の役に立つかもしれない。だが、もしも、本当に不老不死の人間が誕生したらその人は何も満たされる事無く、喜びも怒りも悲しみも感じること無く永遠とこの世の最高の苦しみを味わいつづける事になるだろう。技術とは人間を完璧な生物にするためではなく全ての人間の共存のためにあるのだ。

   講評   nane

 「技術だけに自惚れることなく、自分で自分をコントロール出来るようにしたい」は、主題としては、もう少し絞った方がいいか。
 第一の対話の実例は、実例というよりも説明に近いので、自分が体験したことを書いていこう。もちろん、こういうことを具体的に思い出すのは難しいけどね。(人間は、多くの記憶を説明的に記憶しているから)
 信長の歴史実例はいいね。昔、人間はすぐに死ぬものだった。特に幼児死亡率が高かったから、今のような少産少死の社会は考えられなかった。
 「技術とは人間を完璧な生物にするためではなく全ての人間の共存のために」の前半はいいが、後半はちょっとわかりにくいかなあ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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