国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   矛盾は・・・   リラックマン

 いつから世の中が矛盾を恐れるようになったかわからないが、頭から悪いときめてかかっている人が多い。どうも矛盾には、良いものと悪いものがあって、嫌われる、いわゆる矛盾は良いものを除外して考えているようだ。人々は、しかし、いわゆる論理なるものが塩の入らぬしるこのように間の抜けたものであることを直感で感じてはいる。口に出して言うのをはばかっているに過ぎない。芸術では、この単純な合理にいろいろと仮名をつけて、そっとお引取り願っている。この平面論理という暴れん坊に踏み込まれたら、いかなる芸術の花も台無しになってしまうからである。詩における理屈はその一例であることに過ぎない。月並みの句などという言葉は、かすかな平面的連続を敏感にかぎつけ、それを嫌ったものと見ることが出来る。
 私は矛盾は良いと思う。第一の理由は、例えば友達との会話の中で、多少のずれが生じないと、つまらないからだ。私もこのようなことを経験したことがある。友達との話には計画などないのだから、まるで意見文や論文のように話がうまくまとまってしまうと、それはそれで困るから。
 第二の理由は、それを楽しくさせるには最後に多少の変化がないとつまらないからだ。去年の運動会の六年生団体演技でリングをやった。みんな同じように何も出来ないところから始めたのに、途中で出来る人と出来ない人で少しではあるが差が出る。このようなことがあったほうが、皆一緒のレベルの作品より良いものが出来あがると思う。
 確かに矛盾は良いとは言い切れない。理由にかなっているということは大切であるから。しかし、矛盾はあったほうが、新しい創造や発見もあるだろう。矛盾はあったほうが良いと思う。

   講評   miri

 矛盾というと、マイナスイメージで使われがちですが、この長文を読むとそうでもないことがわかりましたね。
 理由を書く場合、具体的な例、この場合でしたら会話のせりふなどを入れるとさらに説得力が増しますね。 
 反対意見への理解から、是非の主題は今回も非常によくできています。



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