創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   手間   いへゆ

 人間はある程度の手間を自分でこなしてこそ成長するものだ。人間が人間らしく成長し本来あるべき姿にできるだけ近づくためには、「必要なる手間」が必ずある。便利さや快適さを求める人間の欲求が、文明を発展させてきた。しかし、私たちが手間のかからない生き方をしている限り、生きることの喜びを感じることはできない。生きる喜びとは、感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにあると思う。
 私は手間をおしまずに、いろいろなことを体験していきたい。それを体験するための方法として第一に、めんどくさがらないことだ。たとえば、美術の絵だ。自画像なんかをかくときに、ぱっと見た雰囲気でかくのではなくて、じっくり自分の顔を見る。写真だと、そのときの表情しか写されていない。しかし、自分で描くことによって、外側の自分だけではなく内側の自分も絵によって表現できると思う。そのために、いつもは気付くことのできない、自分の気持ちを知ることができるかもしれない。
 第二の方法として、機械に頼らないことだ。今、なにか調べたいときは、たいていの場合インターネットを使うと思う。たしかに、インターネットはすぐに調べたいことが分かるし、量も多いと思う。しかし、本を使って手間をかけてするほうが印象に残りやすいし、他のことも載っている。本を使うことによって、他のことに関心を持つ機会が増えるのだ。今、高校生の読解力が落ちているらしい。それは、手間をかけて調べることをしないで、インターネットや電子辞書で簡単に調べて、理解しているつもりになっているからだと思う。そうするのではなく、自分の手で時間をかけて辞書をひき、その意味をじっくり読むことによって知識は身につくのだと思う。
 たしかに、機械を使うと確実にできるし、時間もそんなにいらない。しかし、「経験は、最良の教師である。」という言葉があるように、自分で手間をかけてすることによって、成長していくことが出来るのだ。このように、私は手間を省くのではなく、その手間を大切していきたいと思う。

   講評   huzi

 自画像の例、さらに説明を深くすることができました。内側の自分を表現できることに気づいた点が、すばらしいです。辞書の例も同じ。手間は知識と関わってくるのですね。
 手間と成長。どちらも、あせってはならないということですね。
  五月もこの調子でね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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