低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
軽薄短小 周
音楽作品とは本来切断してはならないもののはずなのに、それを切り刻んで差し出すコマーシャルの十五秒間は、もはや西洋近代のひとつの極限的な文化のかたちというより、おびただしく流通する商業音楽を飽食するなかでこそ光るエスニックのような新鮮さなのかもしれない。これは流れゆく音の構造を能動的に読み取り、自身の内部で構成するという体験にはほど遠いどころか、その入り口でさえないのではないだろうか。私たちは何でも一部だけを知っただけで全部を知った気にならないようにするべきだ。
その方法としては第一に、どんなことにでも原点に関心を持ってみることだ。私はある一冊の本を読んで、その内容に惹かれたとき、その作者の本を読んでみたいと思ったことがある。前に「沈黙の春」を読み、農薬が引き起こす環境破壊や生態系の変化について知り、恐ろしいと感じて、ほかの本も読んでみたいと思った。そして、その作者であるレイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」も読んで、著者の私生活や自然への強い思い入れを知り、環境破壊への警鐘を鳴らした本を書いた理由も良くわかった。
その第二の方法としては、学校教育においても物事の全体を考える場を作ることだ。数学の公式は丸覚えしてしまう人がいる。それも大事なことだが、やはりなぜその公式が成り立つのかということを知る必要があると私は思う。もし公式を忘れてしまったりすると、その問題はまったくできないということも起こってしまう。ほかの教科でも、全体が見えていないと、論理的に考えられなくなってしまうのではないだろうか。
確かに、情報であふれているこの社会では短い情報で多くのことを知ることも必要だろう。しかし、軽薄短小とは社会の流行ではなく企業の戦略である。私たちは軽薄短小に流されず、物事の本質をとらえなければならない。
講評 kira
周くん、こんにちは。お引越し、がんばってね。
五月は気分も新しくスタートできるね。3日は「休み宿題」です。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |