国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   学ぶことは楽しい 感想文   いすも

人間の生涯は物事を学び続ける果てしないたびであり、生まれた瞬間から、人間は学び始めているのだ。物を学ぶことは、何か新しいことを知ったり、何か新しい能力を身につけたりすること、そしてそれを更に深めたり、高めたりすることである。人間が生涯にわたって学び続けていくには、エネルギーとなる何かがなければ、簡単ではない。学ぶエネルギーを実感するためにも、人間は、いつまでも学び続ける人生を送るのである。私も学ぶことは楽しいことだと思う。
 さて、私が学ぶことは楽しいと思うまず第一つ目の理由は、学ぶ事で未知の世界を知ることにある。私はピアノを弾き、たくさんのコンペティションに出場しているが、審査員の方一人にこういわれたことがある。
「音楽はただ弾けたらそれで良いのだ、なんて思ってはいけない。その曲、作曲家の背景、その音楽のことを心から知るようになったら弾いてみろ。」
それを聞いて、まさに目からうろこだった。その日から、私は作曲家の背景や時代、作曲風などをどんどん調べていった。最初から興味はあったのだが、本格的にこうして調べたのはこの時からだった。本当に面白かった。日本語学校で習っている日本の歴史より、現地校で習っているアメリカとカナダの歴史よりもずっと面白かった。そして最終的にバッハ、ベートーベン、ショパンなどにもだんだん親しくなっていき、今までよりもずっと愛着を感じることができたのである。そうやってわかってからピアノを弾いてみると、とても気持ちが良かった。ショパンがどんな気持ちでこの曲を書いたのか、モーツアルトが何才の時に書き、楽しい時に書いたのか、悲しい時に書いたのか…。凄く面白く興味があった。こんなに学ぶことが楽しいなんて、思ってもみなかったのである。
 次に、第二の理由に、何事でも学ぶことによって、将来役に立ち、益になる。私の父は、父の父(私の祖父)も医者であり、父の祖父も医者だったことにより、生まれたときから自然と医者にならなければならない立場にいたそうだ。祖父が家で病院を開業していたことによって、父は生まれたときからずっと病院に住んでいた。つまり生まれたときから注射針や点滴、薬などを見てきていたのである。興味を持った父は、小さいころから祖父に色々と聞いていたという。幼いころから現場で学ぶことができたのである。小さいころから医療機器を見るのも慣れていたのだ。医師ではない親を持つ人よりも環境としてはずっと恵まれているだろうといえる。今、父は念願の医者になり、一生懸命働いている。興味をもって、何事でも学ぶことにより、父は将来役に立ち、得をしたのである。私も色々なものに学び、挑戦したいと思っている。
 しかし、確かに何も学ぶことなく生きていくこともいいかもしれない。自分の好きなことをして、自分の好きな時間にやりたいことをし、そして死んでいくのもいいかもしれない。だが、一生は思ったよりも短い。今までの13年間もあっという間だったと思う。私は一度の人生の中で、出来るだけ学べることは学び、何事でも挑戦していきたいと、心から、思っている。

   講評   hutu

内容、文章表現ともとても良い作文です。「学ぶ」ことの意味を自分なりにしっかり理解しているいすもさんの考えがしっかりあらわされています。残念なのは、表現項目の<ユーモア表現> <名言の引用> が抜けてしまったことです。作文としてはかなりいいものですが、今回は進級テストは不合格、留級となります。
<要約> 長文の内容をうまくまとめることができています。
<複数の理由一> 今まで知らなかったことを知ることで自分の中の世界を広げる。一つの曲にも時代背景、文化、作曲家の人となりなど様々な要素が含まれています。それを知ることは、曲の世界を知り、表現の幅を広げることになるのですね。ただ学ぶだけの歴史よりも生きていた人の温かさを感じながら学ぶ歴史は数倍おもしろく感じ、興味をそそります。
★ 「それを聞いて、まさに目からうろこだった。」 
→ 「目から鱗が落ちる」が正しい引用です。 「それを聞いて、まさに目から鱗が落ちる思いだった。」
<複数の理由二> 自分でそう思っていなくても将来につながる学びは日常生活の中にもあふれています。お父さんの例はその中でも直接職業に結びついた例ですね。お母さんのお手伝い、毎日の勉強の中にもそんな例があるかもしれません。どん欲に学ぶ姿勢を持ちたいですね。
<体験実例> 具体例を二つあげられました。どちらも身近で、<理由> にぴったりな例です。
<名言の引用> 以下のように名言を引用してまとめることができそうです。
★ だが、一生は思ったよりも短い。今までの13年間もあっという間だったと思う。「明日の朝が仕事を完成させて持ってきてくれるわけではない。」という言葉があるように、私は一度の人生の中で、出来るだけ学べることは学び、何事でも挑戦していきたいと、心から、思っている。
<是非の主題> <反対意見への理解> 自分の意見、逆の意見への理解、ともにはっきりさせることができました。学ばずに好きなことを好きなようにする。そのほうが大変かもしれませんね(笑)。


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