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　　　「宿題忘れました!!」　　　ピプリー

子どものころ、私は「ノーの一語」という見出しの文を読んだことがある。一般に、「ください。」とか「お願いいたします。」とかいう依頼のことばや、「すみません。」とか「ゆるしてください。」とかいうようなわびのことばも、言いにくいものである。そういう真実になっているものをいうとき、そのことばはよく相手に通じるだけでなく、ことばのひびきかたもすっきりしてくるのである。
「あっ、用意してくるの忘れたっ！」
こういうときは、先生に、
「用意するのを忘れました。」
と、言う。すると先生は、
「あっ、じゃぁ、今度はちゃんと持ってきてね。友達とかに借りて今日はやりなさい。」
と、言われる。でも、私の友達が算数のドリルも持ってくるのを忘れて、
「せっ先生、どっドリル持ってくるのを・・・・忘れてしまいました・・・。」
というと、
「じゃぁ、どうするの？今日はな何をしてすごすの？」
そうすると、友達は何も答えられなくなってしまった。先生は怒り気味になってしまった。「物は言いようで角が立つ」と言うことはこういうことだったんだなぁ、と思った。はっきり言うと、すばやく解決するが、弱弱しくいうと、なかなか解決しないということが分かった。
　前、私は音楽で、ふざけて楽器を演奏していたら、先生に
「何でそんなことをやっているの？」
と、言われて私はいいわけをしてしまった。最後は結局
「みんなにあやまりなさいよ！」
といわれ、
「すいませんでした。」
とペコっと頭を下げたのだった。
「ちゃんと今からはまじめにやりなさい!!分かった？」
といわれて、ちゃんとまじめにやった。まるで先生は、とても怒っている、鬼みたいだった。一方、私はまるで飼い主さんに捨てられた子犬みたいだった。その日は、先生も私もいい気分にはなれなかった。
　ちゃんとはっきり言うことがいい方向につながっているのだなぁ、と分かった。自分の欠点を見直して、とてもいい自分にしよとすれば、私の身の回りの人とか、とっても明るく、心の強い人になっていけると思う。
「先生。宿題忘れました!!!!!」

　　　講評　　　yuta

◆要約は上手くまとめましたね。
◆「用意するのを忘れました。」といさぎよく言うピプリーさん。すると先生は「あっ、じゃぁ、今度はちゃんと持ってきてね。友達とかに借りて今日はやりなさい。」と、答えてくれる。先生も前向きな対処になります。しかし、しどろもどろに報告すると、「じゃぁ、どうするの？今日はな何をしてすごすの？」と、後におし戻すような対応になってしまう。『物は言いようで角が立つ』という実例だね。スパッと言われればスパッと解決するリズムが生まれるんだね。
◆ふざけて楽器を演奏したことを言いわけしてしまった。『まるで先生は、とても怒っている、鬼みたい』『私はまるで飼い主さんに捨てられた子犬みたい』になってしまって“その日は先生も私もいい気分にはなれなかった”という実例。
◆『ちゃんとはっきり言うことがいい方向につながっているのだなぁ、と分かった』。たった一言の対応で、おたがいの気分や空気が大きく違ってしまう。言いにくい言葉こそ、素早く心から伝えることが大切なんだね。