創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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あなたがたはとくと を読んで とみた
あなたがたはとくと考えたことがあるでしょうか、今も日本がすばらしい手仕事の国であることを。しかし、残念なことに日本では、かえってそういう手の技が大切なものだという反省がゆき渡っていません。物で残ろうとするので、名で残ろうとするのではありません。
僕が、この話を読んで、一番印象に残った文章は、「自分の名をほころうとするのではなく、正しい品物を作るそのことに、もっとほこりがあるのです。」という文です。機械で作られたものは、かっこよく、更にすごくキレイにできています。しかし、利益のために生産されているもので、あまり買う人の気持ちは考えられていません。だから、あまり味がありません。それに比べ、手作りのものは、機械ほどきれいではないかもしれませんが、買う人(もらう人)のことも考えられて作られていますから、なんとなく愛着があります。
例えば、ぼくは、木工クラフトを作ったことがあります。それは、木の板に小枝などを使って自分の名前を書こう、というようなものでした。出来上がったときは、少し下手だとは思いましたが、ワープロの字よりはましだ、と思いました。なぜなら、ワープロの字はきれいだけど、面白さがなく、自分で作った字は、色々な形があり、味があります。ぼくの場合は、自分が作ったりしたものは、できるだけ大事にするし、「お気に入り」という感じになります。
僕がこの文を読んで分かったことは、日本人は、形では機械ほどきれいにはできないときがありますが、心では機械には負けないほどの思いやりがあるということが分かりました。
講評 inoko
とみた君、こんにちは。
日本人が手先が器用だとは、よく言われることですね。伝統工芸などの職人の技術はもちろんのこと、一般の日本人も、外国人から見れば、優れた技術を持っていると賞賛されることもあります。機械で作られた製品は、一定の品質を保っているし、価格も安定しています。しかし、手作りのものには、それぞれにすばらしい付加価値があるのですね。それは、独特の味わいや作り手の心と言われるものです。機械製品だらけの現代だからこそ、手作り品の価値がより高まっているのでしょう。
☆ 機械には負けないほどの思いやりがある。この最後の文章に、今回の長文の重要なことがすべて集約されましたね。
「心では」を「心という点を考えれば」にすると、もっと意味が通じやすくなりますね。
「〜だ、〜だった」の文(常体)で書くようにしましょう。
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