創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2426 今日1107 合計53443
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   子どものころを読んで   えとわ

「子どものころ、わたしは」を読んで
 子どものころ、私は、「ノーの一語」という見出しの文を読んだことがある。一般に、「ください。」とか「お願いします。」とかいう依頼の言葉や、「すみません。」とか「ゆるしてください。」とかいうようなわびの言葉も、言いにくいものである。真実になってものを言うとき、その言葉はよく相手に通じるだけでなく、言葉の響きも姿もすっきりしてくるのである。
 私がこの話を読んで1番印象に残っているところは、真実になってものを言うと、相手に通じるというところである。確かに、母に頼まれたことを忘れて、
「お母さん、ごめん、忘れちゃった。」
と言えば、
「そう、じゃあ、明日やってね。」
と言われると思う。しかし、弱弱しく、言い訳を言ったら、母は、怒り出すかもしれない。真実になってものを言えば、相手は、悪い気はしないような気がする。
 私にも似た話がある。音楽の時間に、音楽の教科書を忘れてしまって、友達に貸してもらいながら授業を受けていた。オルガンの練習をしていたとき、先生に、
「これは、だれの教科書なの。忘れたの」
と聞かれた。私は、聞かれる前に、正直に、「忘れました。」と言えばよかったと後悔した。自分の失敗を自ら認めることができなかった。自分の全部を肯定して、自分だけは完全なもののように思っていたいのだ。自分の欠点をみられたり、認められたりすることは、本能的に避けようとしてしまうのだろう。先生も私に対していい思いをもたなかったことだろう。
 私がこの話を読んで思ったことは、言葉というものは、心を動かしたり、気持ちが良くなる言い方などがあったりして、その条件がそろうと相手は、悪い気持ちにはならないとわかった。これからは、言いにくい言葉でも、勇気を出して、きっぱり口に出して自分の意思を伝えていきたい。また、自らの欠点や落ち度をはっきり認めたり、本能的に避けようとする心を否定したりしていきたい。

   講評   sugi

 言いにくい言葉はいろいろあるけれど、言わずにすませてしまうと、何かもやもやとした感じが残るものだね。言いにくい言葉を征服してこそ、人間は明るく強くなれる。「忘れました」「申し訳ありません」のような言葉を、はっきりと言えるかどうかは、とても重要なことだったのだね。要約は、大事なところをうまく取り出してわかりやすくまとめられたね。
 身近なところから似た話を見つけることもできました。第二段落の話は、誰にでもよくありそうなことだね。うっかり忘れていたことに気づくと、「だまっていたらわからないかも。」とか「どんな言い訳をしよう。」と考えてしまいがち。これが人間の弱さなのだろうね。「弱弱しく、言い訳を言ったら、母は、怒り出すかもしれない。」とは、そのとおりだろうなぁ。忘れたことをとがめるのではなく、「もっと強い人間になりなさい」ということだろうね。
 第三段落は、実際のできごとを入れてくれたね。書きにくいことを、よく自己分析をしながら書くことができました。こうして自分の弱さを認めることで、えとわさんも次からはきっと強くなれるはず。
 全体をすっきりと読みやすくまとめることができました。10月は、あと一つ、感想文をがんばろう。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)