国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   純粋な心   あにせ

 子供が母親を見上げながら何かを聞いている姿がある。
 子供には疑問が多くある。知識が少ないために大人に聞こうとするのだ。現代、物事を説明する際に根拠や証拠を必要とすることがとても多くなった。そのために物語的説明をする人は少ない。知識を増やそうとする子供も、早期教育といって幼稚園の頃から勉強させる親も多い。それでは子供が成長した時に理屈でしか物事を考えられなくなってしまわないだろうか。真実だけを淡々と並べるのではなく、子供のような物語的説明を見直すべきだ。(書き出しの工夫)(当為の主題)
 そのための方法として第一に、子供の頃のように、純粋な心を保つことだ。大人になると知識も増え驚きや子供のような感動もなくなってしまう。子供は純粋だ。大人になっても心は純粋でありたいものだ。私は塾で帰りが遅くなることが多いのだが、家の周りは街灯や明るいものが少ない。だから晴れた日の夜は星がたくさん見えることがある。また車通りも少ないため私は自転車に乗りながら空を見上げ、綺麗だと思っているのだ。忙しい毎日の中で私を癒してくれるものの一つでもある。たくさんの問題を抱え、世の中の知らなくてもいいことを知ってしまっているような大人でも、心は純粋でありたいものだ。(複数の方法1)(体験実例)
 また第二の方法に、最近増えてきた早期教育についてよく考えることだ。親は、子供を幼児期から勉強させてこれからの社会に対応できるようにさせようとしているのだろうか。確かに今日本は学歴社会にあり、よい大学に入れば就職先にも困らないのかもしれない。だが5歳や6歳の子供には年相応の教育をさせたほうがいいのではないか。かつての日本の教育はマニュアルではなかった。伝統的な修行の方法なども様々ある。幼児期には、社会で生きるためだけでなく人間に必要な善悪の判断や人との関わりなどをきちんと教えてもらうべきだ。(複数の方法2)(歴史実例)
 確かに、理屈に基づいて考えること、真実を明らかにすることは必要だ。また物語的説明だけで物事は進まない。しかしどちらかだけに偏るひつようはないのではないか。科学的説明、物語的説明がバランスよく存在することによって丁度よくなるのだ。棚からぼたもちというように、子供のような気持ちを持って思いがけないことで驚いたり発見したりすることを忘れないようにしたい。だから私は純粋な心を持ち、物語的説明もできるように大人が考えるべきだと思う。
 子供が大人に何かを聞いている。この子供は、理屈っぽい子に育つのか、またはどちらも兼ね備えたバランスのよい子に育つのか、それは親次第である。子供にどのような教育を受けさせるのか、よく考えてほしい。(ことわざの加工)(当為の主題)(書き出しの結び)

   講評   nane

 「子供に物語的説明を」というのは、あにせさんにぴったりの主題だね(笑)。
 書き出しの工夫を、更にもう一工夫しよう。(情景の書き出しを説明するよ)
 塾の帰りに星を見るというのは、いい体験実例。こういう自分らしい例をたくさん書こう。
 第三段落の早期教育もいい例。ここは、もうひとこと具体的に印象に残る話が書けるといいか。ニュースや本で知っていることを入れてみよう。
 結びは、「よく考えてほしい」とするよりも、自分の問題として書いていく方が力強くなる。
 「棚からぼたもち」は、面白い。これも、もうひとひねりか。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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