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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   蛙の子は蛙   キングドラゴン

「今日は、パパ帰ってこないよ。」
塾の帰りの車の中で、母がニタッとしながらぼくを見た。その言葉の意味は、今夜は何か食べに行こうか?ということなのである。そんな時、ぼくはたいてい
「ラーメンが食べたい。まっちゃんちのラーメン食べに行こー。」
と、母にお願いするのだった。
 まっちゃんちのラーメン屋さんというのは、母の弟の友達のご両親がやっている店である。家の近所にもたくさんのラーメン店があるけれど、車で十五分ほどのところにあるその店に行きたくなるのには理由がある。とにかく美味い。何が美味しいかというと、豚骨スープのコクと甘み、濃厚でありながら後味がベタベタしないところはラーメンにうるさいぼくの舌をかなりの高得点で満足させてくれるのである。それに、おじちゃんとおばちゃんの優しいところも気に入っている大きな理由の一つでもある。
 ぼくの住んでいる町は、老舗のラーメン店が数多くあり、久留米ラーメンといって豚骨ラーメンの発祥の町だ。父が、同じ豚骨ラーメンでも地域によって味も麺の太さも違うと言っていた。父もぼくと同じでラーメンが好きなのである。
「博多んラーメンの細麺は、どーも口に合わん。やっぱ久留米ラーメン太麺がよか〜。」
と、言ったかとおもうと
「ばってん、熊本のニンニクのぶりぶりきいたラーメンもうまかもんな〜。」
と、語りだすのであった。父は熊本の生まれで、やたらとニンニクが好きなのである。熊本の人がみんなニンニク好きなのかどうかはさておき
「これにニンニク入れたら、まーだ美味しくなるっちゃない。」
と、いろんな料理にニンニクをいれたがる父。しかし、たいがい母から却下されいる。母もにんにく風味は好きだけれども、あれにもこれにもと言われると話は変わってくるらしい。そんな二人の子供であるぼくもニンニクは好きだ。だから、ニンニク入りのラーメンは最強だ。こういうことでは父とは気が合うのである。
 「蛙の子は蛙」ということわざがあるけれど、まさしくぼくと父はそういうところでも親子なんだな〜と思うのである。まっちゃんちのおばちゃんに替え玉を注文しながら、今度は、父も仲間に入れてここへ食べにこよう。そして、いつか一日ラーメンの食べ歩きに連れていってもらおうとラーメンをすすりながら思うのであった。



   講評   naruko

 キングドラゴン君、こんにちは。いい作文に仕上がりましたね。「まっちゃんちのおばちゃんに替え玉を注文しながら、…」という書き出しの結びもばっちりです。
 次回、12月1週目は進級試験になります。字数、項目をクリアできるよう、いい話を見つけておいてくださいね。12月もがんばろー!!
                             

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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