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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   お金のあり方   ミスターカービィ

数年前、森林関係の研究所の研究員に、ある村の村長が「希少価値のヒノキをどうしたら高く売れるのか。」と訪ねてきた。木自体がもっている価値を生かすか、商品としての木の価値を優先するかをめぐって、木にたずさわる者たちもまた動揺してきた。木の文化は、天然のヒノキが細切れの板にされるのをかわいそうだと感じる、あの村長の気持ちに支えられてきた。
 人間は、売りたい物があれば何でも高い方向に持っていこうとする。少しでも高ければ自分が得をする、そういう考えで満たされているのである。人間が生きる為に必要な物は、「お金」である。自家農家はお金が掛からなくて良いと思う人もいるかもしれないが、肥料、種、草刈機など色々と必要である。それに、人間が生きる為に必要な肉や野菜、飲み物などの栄養物品もお金無しじゃどうしようもない。しかし、世の中にはお金で買えない物が沢山ある。それが、真の大切な物なのだろう。ぼくは、お金という存在に反対である。その理由は、2つある。それを今から語って生きたいと思う。
 第一の理由は、お金の価値だけを考えていると、考え方が貧しくなってしまうからだ。例えば、祖母からお年玉に1000円貰ったとする。その時、1000円貰ったことに対し「ちえっ、1000円ぽっちかよ。」か「よっしや、1000円ゲット」と考えるかで色々と変わってくる。前者の考えでは、あまりお金を大切に使っていないように感じられる。多分、お金を一気に使ってしまうタイプであろう。だから、1000円を「これぽっち」と考えてしまうのだと考えられる。しかし、「1000円ゲット」と考える人はお金を貯金または、お金を有効活用している者であろう。1000円というお金があれば、色々な物が買えるだろう。少しずつ使っていれば、その人はお金を大切にしていると言えるであろう。人生の中で3番目に大切なもの、それがお金なのである。だから、それを1番だと考える人はおかしいと思う。昨日やっていた「ザ・クイズ・ショー」では、心を教える優しき先生と社会に偽り、実は学校の生徒に振り込め詐欺を教えてお金をとるという話が出てきた。その人の中では、人の心よりお金が1番だという考えがあるようだ。しかし、そういう人間になってしまったのは周りからの何らかの影響であろう。そういう人間を生み出さない為にも自分達も努力するべきである。
 第2の理由、それは最終的に人間が得をするように製造されているからだ。例えば、ダムの製造。周りの自然が壊されようとも人間は自分の得の為に「周り」が見えなくなり、最終的にお金を使いまくる。自然を戻すために植林をするといっても、最終的には自分たちが自然の脅威から回避しているだけである。お金は、タミフルのような物である。それで自分が特になる人もいれば、それの副作用で金一色に染まってしまう者だっている。
 確かにお金は大切である。しかし、僕にとってお金とは3番目に大切な物である。2位は、友達。友達をお金で買うことなどできず、許されない事である。友達は自分を慰め、励ましあえる唯一の存在である。そして1位は命。命を金で買えるとしたらそれは、神だけであろう。人は死んだら生き返らない。動物や植物だって、死んでしまったらそこで終わりである。だから、命を大切にしなければならない。では、お金は何の為に存在するのか。それは、命や友達を守る為にあるのである。だから、僕達人間は限度を考えてお金を有効に使うべきなのである。 

   講評   ita

 こんにちは、カービィー君。休み中にもかかわらず骨太の作品をよくぞ書き上げましたね。よくがんばりました。
【第一段落】
 要約、お金についての持論、是非の主題どれも内容のつまったよいものです。
【第二段落】
 第一の理由はOK。例もカービィー君らしく納得のいくのものです。が、「人生の中で三番目に大切なもの」という言葉が突然表れ、一番目,二番目が第四段落まで出てこないのは読み手を不安にさせます。ここは省略するか、まず一番目、二番目について書いておこう。
 「クイズショウ」の例から伝えたいことは、複数の理由の裏づけとしては外れているようです。再読してみよう。
【第三段落】
 これはいい段落です。カービィー君らしさがよく出ているね。言うことなし!
【第四段落】
 名言の引用はどうなった? 引用すればいい名言を提示したはずです。しっかり書きましょう。
     

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