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　　　分かりやすく，丁寧に　　　まかじろう

「パパはどうしたの？」
「野球に行っちゃったよ。」
「えーっ。またなのー。勉強がまた進まないよー。」
　僕のお父さんは，○○工業高等学校の英語の先生で，軟式野球の先生でもある。硬式野球ではないので，甲子園のマウンドに立ったことはない。そして，お父さんは大の野球好きであり，自分たちで作ったチームがある。お父さんはそこのメンバーの一人だ。最近は，僕が少し忙しくなってお父さんの野球観戦をしていないが，少し前まではよく試合の応援に行っていた。お父さんにとっては趣味なので申し訳ないが，野球の試合があると，みんなで遊びに出かけることが出来なくなるので残念である。野球の試合がない方が僕にとっては都合がいいのである。
　一年生の時，お父さんたちのチームが県まで試合に行くことになった。行きながらお父さんは，
「アテネオリンピックじゃなくて，○○リンピックだよー。」
などとおもしろいジョークでみんなを笑わせていた。今は台湾にいる同じ年の友だちも一緒に○○まで行った。そこで，今も大事にしているヘラクレスオオカブトの人形を二匹ももらった。肝心のお父さんの活躍は，記憶に霞んでしまって思い出せない。しかし，お父さんが打席や守備についたときは，
「ぱぱー，がんばれー。」
と大きな声で応援したことだけは覚えている。
　お父さんは，野球以外にも，こんないいところがある。僕が問題集を解いていて分からない問題があると，まるで，一対一の学習塾の先生のように丁寧に教えてくれる。だいたいは，そのお父さんの説明で納得するが，たまにお父さんでも分からない問題が出てくると，その答えの解説を読みながら説明してくれる。ただし，教えてもらうのは，算数の計算問題以外すべての分野だ。
　僕は，お父さんは，英語が上手で野球大好きだということに加えて，新たに，勉強を分かりやすく丁寧に教えてくれる優しいお父さんだということが分かった。

　　　講評　　　arare


　作文も「分かりやすく丁寧に」お父さんのいい所を説明したものになりました。