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　　　勉強とは　　　ゼウス

　がんばることが大好きな日本人は、さまざまな場面で「努力」「勉強」などという言葉を好んで使う。「べんきょう」を訓読みにしてみると「つとめてしいる」と読むことができる。日本人は外来文化の表面的な部分ばかり身につけ、内面的な部分について学ぶことをなおざりにしてきてしまったきらいもある。自分の行くべき道を自分でさがしていくには、多くの困難もともなう。そうした困難にうち勝ち、自分の勉強する目的をはっきりさせ、勉強をする中で自分の生きがいを見出すことができたら、「勉強」も苦痛ではなく、充実したものになる。学生時代とはこの課題を「勉強」を通じて考えていく、いわば自分探しの旅の始まりにもたとえることができる。（要約）
　ぼくの一番好きな教科は国語、算数、理科、社会（歴史）の中だけだとすると、理科だ。でも他の教科も入れたら体育である。ぼくは漢字練習をテストの前にやって、国語のテストで九十点から百点を取るけれど、学期末などに、習った漢字の五十問テストをいきなりやると、七、八個覚えていないことがよくある。けれど、理科で実験をしたり、算数で計算を習って学期末などにテストをしても、好きな科目だから、百点なんてよゆうで取れる。
　ぼくはじゅくで先生といっしょにスライム作りをしたことがある。(前の話）その授業がすごくおもしろくて楽しかったので、家でもやってみた。しかし、じゅくで作ったスライムよりぬるぬるベトベトしていたからもう一回作ってみたが、同じ結果になった。その後何回やっても同じような結果になった。ぼくは、材料のグラム数などをメモした紙をじゅくの先生に見せてみた。すると先生は
「洗たくのりが少なすぎたから、ベトベトのスライムになってしまったんだ。」
と言われた。その言葉は今でも覚えている。ぼくは今週の長文を読んでこう思った。自分が好きなことをやったらよく覚えているけれど、無理やり、いやいややっていることは、全然覚えていないということだ。
　ぼくの父は、昔から勉強をすごくがんばってやっていて頭が良かったらしい。（聞いた話）父が好きだったのは、自由研究などの実験だ。そして、父は今も実験などを会社でやっている。父は会社で自分の好きなことをしているので、いつも楽しそうな顔で帰って来る。ぼくはそれを見ていて、こう思った。ぼくも父みたいに自分の好きなことができる職業につきたいなぁと。
　人間にとって勉強とは、これからの人生にも大いに役に立つ物だ。（一般化の主題）ぼくは、好きこそものの上手なれとことわざでいうように、ぼくは理系の職業につきたいと思っている。（ことわざの引用）

　　　講評　　　taimu

　ゼウスくん、こんにちは。2009年最後の課題も、力作になりましたね。

＜構成＞大変上手な要約です。工夫しながらうまく前後の文をつないでいるね。
●「つとめてしいる」→「つとめしいる」
●「この課題」は何をさしているのかな。「何のために学ぶか」にうまく置きかえてみるといいよ。

＜題材＞スライム作りの実例はおもしろいね。おもしろいと思ったことは、自分で納得できるまでやってみようとおもうよね。ゼウス君のこういうところは、お父さんゆずりなのかもしれないね（＾＾）。それにしてもお父さんは、実験という、好きなことがお仕事になっているなんてすてきね。好きな職業につけたお父さんに、「何のために勉強するのか」と質問してみるといいね。どんな答えが返ってくるのか、先生も知りたいなぁ（＾＾）。

＜表現＞主題にむすびつくことわざを用いて、これからの目標を明確にすることができました。

＜主題＞ゼウス君は、勉強の目的をしっかりと認識できているようですね。「勉強とは……だ」と大きい感想がかけました。それにしても理系の方向に進みたいとは、しらなかったなぁ。国語力があるので文系でもO.K.だね（＾＾）。