対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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コトバは厳密に 柏もち
科学は記述から始まる。現象をコトバで記述する。ある現象とある言葉が厳密に1対1に対応しているならば、誰かが現象を記述しても同じ記述になるはずだ。しかし、そう上手くはいかないのだ。コトバが同じなのでコミュニケーションができるのではなく、コミュニケーションができるので、コトバが同じであるかのように錯覚されるに違いない。言葉を厳密に使うことは大切だ。
その第一の理由は、曖昧なコトバでは誤解を招くからだ。たとえば、おばあちゃんと話しているときだ。あるときおばあちゃんがおやつを買ってきてくれたとき、「おせんべい食べる?」ときかれてぼくは、「いいよ」というとおばあちゃんは部屋のおくに行っておせんべいを持って来たのだ。ぼくは、「えっ、なんでおせんべい持って来たの?」というとおばあちゃんは、「おせんべい食べるって言ったから」ぼくは、「いらないって意味で『いいよ』って言ったんだよ」となった。このように「いいよ」の一言には場合によって二つの意味がある曖昧な言葉になってしまうのだ。
その第二の理由は、世代によって言い方が違うからだ。ぼくはおばあちゃんと色の話をするとき、不思議なことがある。それはおばあちゃんはいつでも今の「緑」のことを「青」というのだ。それで、今の「青」のことは、「空色」と言っている。ぼくは、昔から今まで言葉が変わってきているという例はこれがすぐ思いつく。しかしそのなごりのようなものは、だれもが使っている。それこそ信号の「青信号」という言葉である。この日本で「青信号」を「緑信号」と呼ぶものはおそらくいないだろう。また最近は外来語が増えてきており、データによれば9外来語の定着度調査における理解度 単位パーセント(asahi.com)2003年8月6日などのように、たくさんあり、世代によってさらにコトバに差が開いてしまうと思う。
確かに曖昧な言い方をする方がふさわしい時があるかもしれない。しかし、「すべてに利くという薬は、何にも、たいして効かない。」という名言があるように、厳密な言い方をする方が誤解が少なく、分かりやすい。
講評 arare
試験前日だったのにがんばったね。
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