対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日1990 今日1390 合計47079
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   コトバは厳密に   柏もち

 科学は記述から始まる。現象をコトバで記述する。ある現象とある言葉が厳密に1対1に対応しているならば、誰かが現象を記述しても同じ記述になるはずだ。しかし、そう上手くはいかないのだ。コトバが同じなのでコミュニケーションができるのではなく、コミュニケーションができるので、コトバが同じであるかのように錯覚されるに違いない。言葉を厳密に使うことは大切だ。
 その第一の理由は、曖昧なコトバでは誤解を招くからだ。たとえば、おばあちゃんと話しているときだ。あるときおばあちゃんがおやつを買ってきてくれたとき、「おせんべい食べる?」ときかれてぼくは、「いいよ」というとおばあちゃんは部屋のおくに行っておせんべいを持って来たのだ。ぼくは、「えっ、なんでおせんべい持って来たの?」というとおばあちゃんは、「おせんべい食べるって言ったから」ぼくは、「いらないって意味で『いいよ』って言ったんだよ」となった。このように「いいよ」の一言には場合によって二つの意味がある曖昧な言葉になってしまうのだ。
 その第二の理由は、世代によって言い方が違うからだ。ぼくはおばあちゃんと色の話をするとき、不思議なことがある。それはおばあちゃんはいつでも今の「緑」のことを「青」というのだ。それで、今の「青」のことは、「空色」と言っている。ぼくは、昔から今まで言葉が変わってきているという例はこれがすぐ思いつく。しかしそのなごりのようなものは、だれもが使っている。それこそ信号の「青信号」という言葉である。この日本で「青信号」を「緑信号」と呼ぶものはおそらくいないだろう。また最近は外来語が増えてきており、データによれば9外来語の定着度調査における理解度 単位パーセント(asahi.com)2003年8月6日などのように、たくさんあり、世代によってさらにコトバに差が開いてしまうと思う。
 確かに曖昧な言い方をする方がふさわしい時があるかもしれない。しかし、「すべてに利くという薬は、何にも、たいして効かない。」という名言があるように、厳密な言い方をする方が誤解が少なく、分かりやすい。

   講評   arare

 試験前日だったのにがんばったね。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)