創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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島の法則 チョコボ
島では小さいものが大きくなり、大きいものが小さくなるという「島の法則」がある。なぜ島ではサイズが変化するのか、その原因は捕食者である。島では捕食者の食べ物となる生物の個体数が少ないために、捕食者は少なくなる。よって、食べられる側は敵が少ないので、自分にとって無理のないサイズになろうとし、小さくなったり、大きくなったりするのである。この法則は、人にもあてはまる。例えば、日本ではエリートのスケールが小さいのに対して、アメリカは大きいということがある。だから、人にも人に似合うサイズというものがあるのではないか。
「ちょっ、ちょっと、こんなに野菜入れないでよ。」
夕飯のとき、私のお皿には野菜がにぎりこぶし1.5個分くらい入っていた。あまり好きではなかったので、母に不平を言ったのだが、
「健康のためよ。」
といって話しにとりあってくれなかった。
「あーあ。」
私はため息をつきながら、鼻をつまんで口に野菜を放り込んだ。
「うわー。」
急いで台所に走り、お茶を口に流しこむ。
にぎりこぶし1.5個分の野菜で不平を言ったりしていた事を恥じるようになったのは、アメリカへ旅行に行った時のことだ。
レストランに入ると、見上げるばかりの背の高いウェーターが、
「○×△※☆□☆。」
とわけのわからぬ英語を口にした。たぶん、
「こちらへどうぞ。」
などと言ったのだろう。そこのレストランはバイキング式で、何人かの人がお皿を持って行き来していて、席につくまで、すれちがうこともあった。しかし、背の高さだけではなく、アメリカ人のひとが持つお皿には、おそるべし量のサラダがあった。片手にそれを持ち、片手にはステーキやらなにやらがのっている皿を持っていた。たまたまその人が近くに座っていたので、チラッと見ると・・・・。
「・・・・・。」
声も出ないほどの速さで食べていた。
私が母の盛ったたかがあれだけのサラダであんなにおおげさな行動をするなんて、まさに「井の中の蛙大海を知らず」だと思った。
さて、日本にもカタツムリというものはいるが、大きくても2センチぐらいのものだろう。(特殊なものは除いて)前に学校の地域清そうで、洗足池というところの清掃に行った。その時2センチほどのカタツムリを見てしまい、
「ヒッ。」
と叫んで、女子群はスタコラサッサと逃げ出した。もちろん男子群は、
「何これー。」
「カワイイ。」
とわけの分からぬことをわめいている。しかし、あれくらいのカタツムリでおどろいたのは甘かったと思った。スイスに行ったとき、朝つゆにぬれた草の間を散歩していた。空気のすんだ日だった。が、母が、
「うわっ。」
と声をあげたので見に行くと、そこには、4センチほどの超巨大カタツムリ。
「ギャー。」
走って逃げ、少しかがんで下を見たら、視界に入ったのは・・・・。またしても超巨大カタツムリ。私はがむしゃらに走った。まるで、この地面は巨大なカタツムリでできているのかと思えてきてしまったからだ。ホテルに帰ったころには、朝だから寒いと思って着てきたパーカーの役目はもはやなくなっていた。というよりもむしろ邪魔であった。やはり、大陸の昆虫をばかにしてはいけないと実感した私であった。
このように島国である日本は、スケールの小さいものが多い。つまり、それは人もそうで、日本人はだから牛乳を飲んでも、あの目の青い西洋人に追いつくことは難しいのだ。しかしそれは私の手で変えることは不可能なので、劣等感を感じる必要なことはないと私は思う。むしろ、無理に西洋に追いつこうとする方がぶざまだと分かった。
講評 miki
さっそく、清書を送信してきてくれて,本当にありがとうございました。
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ガンバッテね!!
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