創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   広い世界、広い考え   いちごサクラ

 最近、世の中では、人々が自分の考えしか持たないという場合が多くなっている。ものを違う角度から見てみるなどと考えていない。自分が考え、自分が良いと思うことだけを信じている人はとても多い。だから、色々なものを受け入れらなくなってきたのだろう。色々な考えを持ちすぎるのは良くないが、やはり広い考えを持ち、知らないものでも拒否せず、受け入れようとすることは大事だと思う。
 確かに、広い視野の考えを持つことは大切だ。色々な視点から、他人はどういう意見を持っているのかと考えるほうが、自分の考えだけを信じることよりも他人を理解できる。そして、他人への無駄な思い込みもなくせるだろう。私はアメリカに住んでいる。だからアメリカ人に、私は日本人だから何かができるとよく誤解される。最も多く誤解されることは、私は頭が良いということだ。小学校の頃から、日本人だから頭が良いのだろうといつも言われてきた。本当は、特別勉強ができる訳でもないのに、アメリカでは日本人はみんな天才だと思われている。同時に、私が日本に一時帰国したときには、毎回祖母や日本に住んでいる家族のみんなにアメリカにいることは大変だろう、と言われる。今ではもうアメリカの生活になれているけれど、家族はそれを理解できないらしく、毎回大変だと誤解している。アメリカや日本だけでなく、もし世界の人が広い考えを持ったら、そういう誤解はないだろう。
 しかし、自分の世界や考えをつらぬいていくことも大事だ。自分の考えで行動することで、新たな発見ができるかもしれない。それに、自分の考えをしっかり持たないと、自分のアイデンティティがはっきりしない。人は、少しでも自分の個性を持っていたほうが良い。昔話「ジャックと豆の木」では、ジャックが母の言うことを聞かずに、一人で牛と豆を交換し、その豆の木を登ってしまった。そして自分の住んでいる町の上に別の、巨人の世界があるということを発見した。結局ジャックは、巨人に食べられそうになって、母の言うことをちゃんと聞くという大切なことを学んだけれど、それは自分の考えをしっかり持って豆の木を登ったからだ。そして、豆の木を登ったからこそ母と幸せな暮らしができるようになった。
 確かに、広い考えを持つことは大切だ。自分の思いだけではなく、他人の思いも考えることで、自分の周りの人を超え、別の国の人も理解できるようになる。そうすれば、違う国の人を否定することもなく、みんなが平和に暮らせるかもしれない。同時に、自分の考えをしっかり持つことも大切だ。思うように行動すれば、自分の個性を保ち、知っておく必要のある大事なことを学ぶこともできる。しかし、「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則変えていくことが、真に規則を生かす道である」という名言があるように、一番大切なことは、自分の考えをしっかり持ち、他人の考えを受け入れながら、時には自分の考えを変えて、協力しあって生きていくことだ。

   講評   suman

  いちごサクラさん、こんにちは。要約の部分を削り新たに書き加え、また第三段落を少し書き直して、完成度の高まった意見文になりましたね。
 四月から新学期。この調子で続けていって下さいね。

        

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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