総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。 ＡＩ時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。 ▶ 創造発表クラスのご案内

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　　　清書　　　うずら

　クラシック音楽は、今ではおしゃれなファッションにさえなれることができる。それにつれて人々が容易にクラシック音楽の世界にいざなわれるとは考えないほうが良い。クラシックがコマーシャルの世界であふれていないので新鮮だったというだけでなく、十五秒ぽっきりという異端の聴き方が、一曲を有機的統一体として把握する構造的な聴き方のできない人、あるいは秘かな異和を抱いている人たちの心の間隙をついたのである。やはり、クラシック音楽の一部分を十五秒で流すような軽薄短小の文化に流されるべきではない。
　そのためには、物事の本質に目を向けることだ。私は二〇〇八年に放送された「流星の絆」を見ていた。見始めた理由は、ただ好きな俳優がこのドラマに出演していたからである。原作者の東野圭吾のことも、名前すら知らなかった。しかし、このドラマを見て、原作を読みたくなり、そこから東野圭吾の本を読み始めたのだ。一時期は夢中になり過ぎて、学校に行っている間も、本の続きが気になって、うずうずしていた。東野圭吾の本に夢中になっただけでなく、他の作家が書いたミステリー小説にも夢中になった。東野圭吾の本と一緒に買った湊かなえの「告白」を読んだことで、彼女の本にも興味を持った。小さなきっかけから物事の本質や、深さに目を向けることは大切だ。
　第二の方法としては、学校教育などでもっとじっくりと物事を考え、議論する場を作ることだ。じっくりと物事を考えないで、卵かけご飯をレストランで頼むと、後で他の料理がお腹に入れないのは悔しい。（笑）平成二十一年五月二十一日から実施されている裁判員制度は、実際の刑事裁判に一般の市民が関わり、裁判官と一緒に刑を決めるというものだ。このように社会で物事を皆で議論していくのは大切である。
　確かにクラシック音楽の一部分を聞くことが興味を持つきっかけになることもある。しかし、その一部分がクラシック音楽のすべてだと勘違いされるのは困る。やはり、クラシック音楽はじっくり傾聴し、軽薄短小な文化に流されるべきではない。

　　　講評　　　hutu

今月もがんばりました。