創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
お金ではあらわせない価値 きやの
木が本来もっている価値を生かすことと、商品として木を高く売ることは必ずしも一致しない。木目が一定の輸入材と比べると、国産材の工場は職人の世界である。山の木を単なる商品にしてしまわないためには、職人的な腕が生きていなければいけない。
僕は、物の価値をお金に換算せずに考えた方がいいとおもう。その理由は第一に、物をお金に換算して価値を考えると、その物の本当の価値が見えてこないからである。例えば東京湾。干潟や遠浅の海はお金に換算して考えると何の価値もないと当事の人は考え、どんどん埋め立て、レジャー施設や空港などを造った。しかし、千葉県の谷津干潟のように、今は本当の価値がわかり大切にされている。このような例は他にもたくさんある。
第二の理由は、お金では買えない物もたくさんあるからだ。例えば経験。これは決してお金で得ることはできない。お金で何でもできると思っていると、心は貧しくなると僕は思う。
確かに、お金で価値を表すのはわかりやすい。しかし、お金であらわせないが大切なものはたくさんある。お金に換算できない物の価値というものも大事にしていくべきだ。
講評 sarada
「物の価値をお金に換算せずに考えた方がいいとおもう。」
と【是非の主題】をはっきりさせました。この主題は、要約の後に続けましょう。一段落に書きます。
第一の理由に続けて、自分なりに考え、該当する例をあげることができました。お金を生み出すものばかり考えていると、すばらしい自然をなくしていってしまうね。「千葉県の谷津干潟」 の持つ本当の価値を具体的に説明してみましょう。
三段落には、「お金で買えないもの」 として「経験」 をあげてくれました。きやの君の言う通りだと思います。きやの君がお金でも買えない経験をしたな! と感じた体験を知りたかったな!
四段落は、【反対意見への理解】をしっかり入れられたね。その後、『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない』 と言うような【名言】をつかって、もう一度【主題】を示しましょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |