国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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基礎講習のページ 森川林  2012/08/02 14:51:29 79

 講師資格試験を最近受験した人のテキストの中に、「基礎講習」のページが入っていなかった可能性があります。
 誠に申し訳ありませんが、もし下記のページが入っていなかった方は、プリントしてご利用ください。(印刷されたものの郵送を希望される場合はご連絡ください。)
 なお、この7月から、重要項目が●印ではなく★印になりました。理由は、UTF-8の文字コードでは●が半角文字になるので目立たないためです。
====

項目指導の説明

学年・学期と課題・項目の名前

 指導する学期は、4~6月、7~9月、10~12月、1~3月と分けています。
 そのそれぞれに、学年別の課題と項目が対応しています。課題を「山」、項目を「苗」と呼びます。学期ごとの課題の山に、学期ごとの項目の苗を植えていくというイメージです。
 学年・学期と山や苗の名前の対応は次のようになっています。例えば、小3の456月は、サツキの山という課題で、サツキの苗という項目を指導するということです。
 1学期2学期3学期4学期
 456月789月101112月123月
幼長0アカシア0イバラ0ウツギ0エニシダ
小1アカシアイバラウツギエニシダ
小2カキキンモクセイクリケヤキ
小3サツキシオンススキセリ
小4タラチカラシバツゲテイカカズラ
小5ナツメニシキギヌルデネコヤナギ
小6ハギヒイラギフジヘチマ
中1マキミズキムベメギ
中2ヤマブキビワユーカリベニバナ
中3ライラックリンゴルピナスレンギョウ
高1ワタスゲピラカンサプラタナスペンペングサ
高2ガジュマロギンナングミゲンゲ
高3ザクロジンチョウゲズミゼニゴケ

項目指導の6つの分野

 基礎講習では、作文の書き方や指導の仕方の一般的な説明をしました。
 項目講習では、学年別にどういうことを教えていくかという説明をします。
 言葉の森の作文指導の特徴は、作文を書く前に、どういうことに注意して書くかということを事前指導することです。この事前指導の中身が項目指導です。
 項目指導には、大きく分けて6つの分野があります。
1、構成……作文の骨格や全体のバランスとなる分野です。「中心を決める」「書き出しの工夫」「結びの工夫」「要約」「複数の理由」など。植物の幹や枝となる部分と考えます。
2、題材……作文の肉付けとなる分野です。「名前、数字」「会話」「体験実例」「社会実例」など。植物の葉となる部分と考えます。
3、表現……作文の表現上の工夫となる分野です。「たとえ」「名言の引用」など。植物の花となる部分と考えます。
4、主題……作文の感想や意見となる分野です。「思ったこと」「一般化の主題」「反対意見への理解」など。植物の実となる部分と考えます。
5、表記……作文の正しい書き方を指導する分野です。「読点」「段落」など。植物の根となる部分と考えます。
6、字数……学年別、学期別の目標字数です。小学生の学年の数の100~200倍を目安とし、小6以上は600~1200字としています。

重点的に指導する項目

 それぞれの学年、学期ごとに、重点的に指導する項目が決まっています。
 重要度は、項目の前に★◎○というマークをつけて区別しています。
 ★重要 評価あり
 ◎重要 評価なし
 ○普通 評価なし
 3ヶ月の指導の間に★の項目が必ずできるように指導します。特に、6.1週、9.1週、12.1週、3.1週の作文試験の週には、★の全項目ができることを目標として指導します。
 同じ分野で2種類の項目がある場合は、どちらかができていればその分野ができたことにします。例えば、表現の項目で、「たとえ」と「ことわざの加工」の両方が★になっていた場合、どちらか一方ができていれば表現の項目は合格したことにします。
 ★の項目が十分にできた人には、◎や○の項目を指導してもかまいませんが、項目の種類を増やして指導をすると、中身のいい作文を書くという作文指導の本来の趣旨からはずれてくる可能性があります。
 項目は、作文指導の目的ではなく、作文の枠組みを決めて、作文の指導と評価をしやすくするためのものです。また、生徒自身が自分の作文の自己評価をするためのものです。
 通常は、★の指導と評価だけを行い、★が十分にできている場合は、作文の内容をよくすることに目を向けていくように指導します。

字数の指導は弾力的に

 それぞれの学年、学期ごとに目標となる字数が決まっています。
 しかし、字数を長く書く力には個人差があり、本人の実力以上のことを要求すると、作文が書けなくなる場合があります。
 そこで、目標の字数とは別に、そのときどきの状況に応じて、次のように弾力的に2段階、3段階の目標を立てるようにします。
・体験学習などで初めて作文を書く場合、特に苦手の子の場合……100字以上書ければよいとします。
・中学年で感想文課題を書く場合、書くことが苦手な子の場合……学年の100倍(小3なら300字)を当面の目標とします。
 書く時間があまりない場合なども同様です。

項目とキーワード

 構成、題材、表現、主題の項目には、キーワードが対応しています。(表記と字数にはキーワードはありません)
 これは、指導と評価に客観性を持たせ、生徒が自分の作文を自己評価できるようにするためのものです。
 例えば、「たとえ(比喩)」の項目は、「まるで」「……みたい」「……よう」などが入っていればその項目ができたことになります。
 このため、生徒によっては、「おなかがすいたようでした。」などと書いて「たとえ」ができたとする子も出てきます。また、毎回同じように、「まるでサルのようでした。」などと書いて済ませる子も出てきます。また、ありふれたパターン化したたとえを使う子も出てきます。とってつけた形で書く子も出てきます。
 しかし、これらはすべて、キーワードが入っているからできたとして評価します。
 なぜかというと、評価は子供自身が理解できて初めて意味のあるものになるからです。形ができていればできたことにするというのがキーワードで評価する意義です。
 したがって、項目の指導と評価はできるだけ単純化して、形の上だけで理解できるように教えることが大切です。
 項目の中身を充実させるためには、作文指導の中ではなく、毎日の読書や暗唱の自習の中で取り組んでいくことが大切です。
 作文を直すのではなく、読書や暗唱の自習を充実させる中で、作文がおのずから直るように指導していくというのが、基本となる考え方です。

項目は生徒の自己評価を中心に。追加の指導は次の週の事前指導で

 ★の項目ができたかどうかは、作文を書いたあと、生徒自身に評価させます。評価するのは、構成、題材、表現、主題の4分野です。
 評価の仕方は、それぞれの項目に対応した記号や絵を、その項目ができた部分の近くの余白に書くようにします。
・構成……枝の絵
・題材……葉の絵
・表現……花の絵
・主題……実の絵
 講師は、生徒の自己評価を尊重して、書いたあとはその評価を認めて褒めるだけにとどめます。
 追加する指導は、作文を書いたあとではなく、次の週の作文を書く前の事前指導として行います。

作文の内容の評価

 作文の評価には、項目評価のように形式的なものと、書かれている中身に関する内容的なものとがあります。
 子供に意欲を持たせるためには、項目評価のように客観的なものを中心にすることが大切です。
 しかし、本当の評価は内容の評価です。
 ただし、内容の評価を前面に出すと評価が主観的になり、子供の理解できないものになるので、内容の評価は補助的なものとして行います。
 清書する作品は、内容のよいものを中心に選びます。
 内容の評価の基準は、次のように考えます。
・個性のある実例……その子らしい個性的な実例が書かれている。(珍しい体験など)
・感動のある実例……その子の感動が伝わるような実例が書かれている。(すごくくやしかったことなど)
・挑戦のある実例……その子のチャレンジが伝わるような実例が書かれている。(敢えて挑戦したことなど)
・共感のある実例……その子に共感できるような実例が書かれている。(失敗談など)
・ユーモアのある実例……思わず笑いを誘うような実例が書かれている。
・特に優れた表現……切れ味のいいたとえや自作名言などが書かれている。
・特に優れた感想や意見……心のこもた感想や独創的な意見などが書かれている。

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