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オープンの川
 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。
  

言葉の森オンライン新聞
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元の記事:
言葉の森新聞2023年12月4週号 通算第1784号 (10194字) 言葉の森事務局(jun) 2023/12/22 14:16:19 15603   5     

言葉の森新聞2023年12月4週号 通算第1784号
文責 中根克明(森川林)


■■12月29日(金)・30日(土)・31日(日)は休み

 12月29日(金)・30日(土)・31日(日)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。振替授業もお休みです。


■■1月1日(月)・2日(火)・8日(月)は休み宿題

 カレンダーに記載してあるとおり、1月1日(月)・2日(火)・8日(月)は「休み宿題」となります。
 作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」http://www.mori7.com/mine/ike.php
 作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。


■■作文クラスの新学期教材

 12月19日、国内の生徒さんに新学期の教材を発送しました。
 24日になっても届かない場合はご連絡ください。

 ★受験コースの課題フォルダは、今月中に別便で発送いたします。


■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)

 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。

■清書の意義と方法

 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。

 書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。

■清書の投稿
 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。

 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。

●小学生新聞の投稿先

■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係

●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に

 新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
 その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。

※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。


■■自然の生き物たちとの共存――同じ地球の兄弟である生き物たちと、距離を置きつつ一緒に楽しく暮らすこと

●動画 https://youtu.be/tDQc7x-AAzU

 庭の餌台に、鳥の餌を置いておいたら、最初は誰も来ませんでしたが、1か月ほどたって、スズメが1羽、2羽と来て、やがてだんだん家族や友達を連れてきて、次第に数が増え、今は10羽以上が餌台からあふれるほどの集まってきます。

 別の餌台にミカンを置いておいたら、最初は、メジロが1羽やってきて、やがてもう1羽が来て、今は2羽で仲よくミカンをついばんでいます。

 そのうち、シジュウカラが1羽やってきて、時々水盤で水浴びをしています。
 時々ヒヨドリも来ます。

 ヤマバトは、最初は1羽でしたが、やがて2羽になり、今は3羽がいつも近くの電線にとまっています。

 朝方にやった餌が、あっという間になくなると、昼ごろに追加の餌をやることがあります。
 すると、またどっとやってきます。

 スズメたちは、今、住宅難のようなので、庭の木に、鳥の巣箱をいくつか作っておきました。
 今の都会の家屋は、鳥が巣を作れるようなスペースがほとんどないので、住むところがないのです。


 今、言葉の森の事務所の室内では、文鳥とオカメインコを飼っていますが、時々カゴから出してやると、喜んでその辺を飛び回り、あちこちでフンをします(笑)。

 本当は、カゴの中で飼うよりも、自然に放してやり、スズメたちのように時々餌を食べにくるのがいいと思いますが、文鳥もオカメインコも、寒さには弱いので、日本の屋外で冬を越すのは難しいのです。

 しかし、江戸時代には、野生の文鳥が群れをなしていたという記録があるようなので、適応することができるのかもしれません。


 人間も、他の生き物たちも、同じ地球の住人です。
 仲よく暮らすのがいちばんいいと思います。

 ただし、距離を置くことが必要な場合もあります。
 例えば、クマは人里近くに来ないような空間が必要でしょう。
 カラスは、ゴミ箱をあさらないようなネットが必要でしょう。
 野良犬は今はほとんどいませんが、野良猫は増えすぎないような対応が必要でしょう。

 人と生き物の共存のひとつの見本は、奈良公園の鹿です。
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Bowing Deers of Nara, Japan
https://www.youtube.com/watch?v=tNYP6kl995s

【海外の反応】「世界196ヶ国で日本だけよ!」日本を象徴する光景が海外のSNSで2700万回再生された驚愕の理由とは?
https://www.youtube.com/watch?v=MWvfzdIdBpU
====

 実際には、鹿との共存によるトラブルも少しはあるはずですが、それを禁止というようなかたちを取らずに、共存を維持しているところが人間の知恵と工夫です。


 私は、日本中のほかの公園にも、鹿を放し飼いにするといいと思っています。
 鹿の放し飼いが難しい場合は、ニワトリやウズラの放し飼いでもいいでしょう。

 すると、毎朝、子供たちが早起きをして、近くの公園に行き、ニワトリやウズラの産んだ玉子を持ち帰り、朝ご飯に使うのです。

 そして、街路樹や公園の木は、実のなる木を植えます。
 カキ、クリ、ギンナン、ヤマブドウ、シイノキなどが植えてあれば、やはり子供たちが朝早く起きて、近所の街路樹や公園から、いろいろ木の実を集めてくることができます。
 そのうち、そういう経済特区ができるかもしれません(笑)。


 子供たちのほとんどは、生き物が好きです。
 だから、世の中に、子供たちが自然の生き物と接することのできる場所がたくさんあるといいと思います。

 社会の仕組みを、大人の利便性を中心にした判断よりも、子供たちの楽しみを優先したものに作り直していくといいのです。
 それが、これからの新しい世の中の方向になると思います。


おまけ。猿の温泉。
====
Snow Monkeys of Jigokudani Monkey Park in Japan
https://www.youtube.com/watch?v=914CadWYUDM
====


■■「会話の書き出しはしない」「親へのインタビューはしない」というパターン化――日本の教育界は遅れているので、保護者が独自の判断をする必要がある。

●動画:https://youtu.be/VrGVPADiXiw

 ある保護者の方から質問がありました。

====
> 先日の○○で、親のインタビューを書くことがパターン化されていると書かれておりました……
===

 文章を読み取る力のない人は、すぐに「パターン化がどうした」ということを言います。
 作文を評価する人は、パターンで見るのではなく、内容で見ることが大事です。

 手紙の書き方などは、パターン化の典型です。
 しかし、そのパターンの中に、内容が盛り込まれています。

 パターン化の批判への対応の仕方としては、今後、親へのインタビューの部分を省いて(というのもパターン化ですが)書くといいです。

 しかし、作文そのものとしては、もちろん親のインタビューがあった方がずっといいものになります。


 ある都立の中高一貫校の入試作文で、言葉の森の生徒がよく合格していました。
 そのときも、学校説明会では、「パターン化がどうした」ということを言っていました。

 学校としては、たくさんの上手な子の選抜をするよりも、たくさんの下手な子がいた方が採点しやすいので、そういうことを言っているだけです。

 それは、やむを得ない面もあります。
 作文の採点をする人は、本当に大変だからです。
 ただ、そこに同情しているわけにはいきません。

 作文の評価でいちばんいいのは、森リンで採点することですが、日本の教育界は、まだそこまでの決断はできないと思います。

 今後、AGI(汎用人工知能)の利用で、教育の世界は大きく変わります。
 しかし、教育に携わっている人は頭の古い人が多いので、新しい教育に踏み出せません。

 だから、いまだに読書感想文の宿題を出すような学校があります。
 読書感想文の宿題は、ChatGPTの利用ができる時代には、もうとっくに無意味になっています。

 読書感想文は、宿題として出すものではなく、授業の中で指導していくものです。
 授業の中で指導できないから、宿題にしているのです。

 と、辛口のことばかり書きましたが、すべて本当のことです。
 だから、親が、子供の真の成長を考えて判断していくことが大事です。

 学校の宿題なども、やらなくていいものが多いと思います。
「この宿題は、お母さんがやっておくから、あなたは好きな読書をしていなさい」
というような対応があってもいいのです。


 我が家でも、子供が小1のとき、「足し算の答えが同じものを色で塗る」という宿題が出されました。
 先生は、それなりに工夫して宿題として出したのだと思いますが、子供はため息をつきながらその宿題をやっていました。

 それを見て、私は、「お父さんがやってやるから、お前は本でも読んでな」と言って、電卓で計算して色を塗りました。いいのか(笑)。
 子供は、「わあい」と喜んで、のんびり本を読んでいました。

 勉強の主体は、というよりも、子供の成長の主体は、学校でも塾でもなく家庭です。
 そして、子育ての基準は、子供がにこやかに生きていくことです。


■■身体化する学習と、機械化できる学習の違い――言葉を実感を持ってとらえられるようになるにつれて子供は成長する

●動画:https://www.youtube.com/watch?v=83JTtONJylc

 日本語と英語と中国語は、どれも同じ言語のように思いますが、人間が使える母語はひとつです。

 日本人にとっては日本語が母語です。

 母語というのは、身体化された言語です。
 母語とは別に習得する言語は、学習する言語です。

 その学習する言語は、今日のAIの発達によって次第に機械化されるようになっています。

 機械化は、世の中のさまざまな面で進んでいます。
 機械化のわかりやすい例が電卓です。
 難しい計算も、電卓を使えば瞬時に答えを出せます。

 しかし、機械化された計算ではなく、身体化された計算もあります。
 それは、算盤です。
 算盤に習熟すると、数字が実感を持ってとらえられるようになります。

 言語についても同様です。
 言葉を単に伝達の道具として使うだけでなく、実感を持って使うためには、母語に習熟しておく必要があります。

 外国語の利用における機械化は進んでいます。
====
“自分の声”でリアルタイム翻訳 英語など4カ国語に対応 NTTが日本初の新技術(2023年12月15日)
https://www.youtube.com/watch?v=Q5LXQRHYEvo
====
 この動画を見ると、英語や中国語などの習得は、話し言葉の利用も含めて、すべて機械に任せられる日が近いことがわかります。

 だから、大事なのは、身体化された言語である母語に習熟しておくことです。
 日本語を伝達の道具として使えるということと、日本語を身体化された言葉として使えることとは違います。
 伝達の言語は、頭で理解する言語ですが、身体化された言語は、身体で実感する言語です。

 身体化された言葉は、感情や感動と結びついています。
 実感できる言葉が、人間を人間らしく成長させます。

 例えば、坂村真民さんの詩。
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念ずれば
花ひらく
苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった

坂村真民のおすすめ詩文集
http://home.catv-yokohama.ne.jp/33/k544539/sakamurashinmin.html
====
 こういう言葉が心に響くようになるにつれて、人間は成長していきます。

 そのために大事なことは、言葉を身体化させる時間を持つことです。
 それが、子供時代からの対話と読書と作文です。

 対話で聞く言葉と、YouTubeの動画で聴く言葉とは違います。
 対話とは、人間のつながりの中で聞く言葉です。

 茨木のり子さんの詩。
====
汲む―Y・Yに―

大人になるというのは
すれっからしになるということだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女の人と会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです

庭文庫
http://niwabunko.com/125/
====

 中学生の子供たちは、勉強するよりも、こういう詩を読んで言葉を実感するのがいいのです。
 もちろん、勉強はしてもいいけれど(笑)。


■■作文指導に関しては、言葉の森が日本一で、あとの教室はすべて言葉の森のコピー

 自分のことは自慢したくないのですが、情報が少ないためによくわからない人が多いと思うので説明します。

 言葉の森は、日本で最初に作文教室を始めた教室です。
 「作文教室」という言葉を最初に使ったのが40年以上前です。
 そのころには、もちろん、作文を教えるという概念自体がありませんでした。

 私が作文教室を始めたのは、勉強などは自分でやればいいしどこでもできる、しかし、作文は他の人に見てもらわなければわからない、そして、作文は、子供たちの創造性を育てる、と思ったからです。

 そこで、古今東西の作文教育に関する本を、手に入れられるものはすべて読みました。
 200冊は優に超えていたと思います。
 海外の作文教育に関する本も、読めるものはすべて読みました。

 それで、作文教室を始めたのです。
 最初の生徒は、小1と小6の2人でした(笑)。

 言葉の森が作文教室を始めてから、やがて生徒が増え、その後だいぶたって、大手の教育業者が同じような作文教室を始めました。
 しかし、まもなく撤退しました。

 今も、各地にいろいろな作文教室があります。
 塾でも、作文指導を始めるようになっていると思います。

 しかし、それらの教室は、昔ながらの赤ペン添削の方法か、もっと気のきいたところは、言葉の森のコピーです。

 赤ペン添削は、誰でも考えつく方法ですし、文章力のある大人なら誰でもできる方法です。
 しかし、赤ペン添削で上達する子はいません。
 書いたものを直す指導ではなく、書く前の指導が必要だからです。
 更に言えば、書く前に、読む力をつけなければならないのです。


 言葉の森は、もともと40年以上前にマスコミを目指す大学生のための作文教室としてスタートしました。
 当時は、マスコミに人気があったのです。

 その後、小学生のための教室を開きました。そのときに来たのが、小1と小6の2人です。
 だから、言葉の森は、小学生から、中学生、高校生、大学生までの一貫指導ができます。

 本当は、社会人の生徒もいますが、教材を作るのが大変なので、募集は控えめにしています。

 実は、最初は、社会人になってからも続けられる一生の作文教室にしたいと思っていました。
 月に1回程度でいいので、その時々の時事的なテーマで作文を書き、ディスカッションをするという教室です。
 そのうち、できると思います。

 以上、いろいろ自慢のようなことを書きましたが、これが真実です。

 検索エンジンで「作文教室」を探すと、いろいろな教室が出てくるかもしれませんが、その中で、最も確かなのが言葉の森だと思ってもらうといいと思います。


■■登校しぶり、不登校の子に、どう対応するか――生活のルールを作ること、読書をすること、自分の好きなことをすること、他人とのコミュニケーションをとること

●動画:https://www.youtube.com/watch?v=jKK-T5ZcCYM

 学校に行きたくないときは誰にもあります。

 私も、小学生のとき、「学校に行きたくないなあ」と思ったことがよくあります。
 そのときに、「でも、かわいいなおこちゃんがいるから、そのために行くんだ」と自分に言い聞かせて学校に行った記憶があります。
 なおこちゃんのほかには、いつも物静かだったよごさん、計算が早かった白石さん、その友達の山崎さん、いつも授業中まっ先に手を挙げるのを競っていた石渡さんなどがいました。
 中学生になってからは、となりの席のまゆみちゃんが……(そんなことは、どうでもいいか。)

 学校での授業中は、いつも窓の外を見て、「スズメは自由でいいなあ」と思っていました。
 そして、教科書の全ページに落書きを書いていました。

 なぜ学校に行きたくなかったかというと、先生の話を聞くだけの授業が退屈だったからです。
 だから、自分でできる、図工と体育とテストの時間は好きでした。
 椅子に座って、黙って人の話を聞くだけの時間が、忍耐だけが必要な不自由な時間と感じていたのです。


 今は、子供たちがオープンになって、「学校に行きたくない」という子が増えてきました。
====
中学生の5人に1人が「不登校・不登校傾向」5年で26%増
https://resemom.jp/article/2023/12/14/75000.html
====

 ここで大事なことは、学校には行かなくてもいいが、家庭での生活のルールだけは確立しておくということです。

 例えば、朝起きる時間を決める、朝にやる仕事を決める(勉強でなくていいです)、夜寝る時間を決める、などです。
 それは、社会人になってから必要になることだからです。
 そして、そういう生活習慣は、理屈でできるようになるのではなく、毎日の積み重ねでできることだからです。

 勉強に関しては、ほとんど心配は要りません。
 やれば誰でもできるようになります。

 しかし、読書だけは毎日続ける必要があります。
 読書によって学力の基礎さえつけておけば、勉強的なことは、やる気になったときにすぐに追いつくからです。
 ただし、すぐにとは言っても、それなりの時間はかかります。


 生活習慣と読書と勉強の基礎を作るためには、言葉の森の朝のオンラインクラスに参加するのがいちばんいいと思います。

 今はまだ、朝のオンラインクラスは、土曜と日曜が中心でほぼ満員ですが、平日のオンラインクラスも、希望があれば新たに開設することができます。

 オンラインクラスは、5人以内の少人数で、勉強の時間以外に、生徒どうしの発表と対話と交流の時間をとっています。
 社会生活を円滑に行うために必要なのは、勉強力以上にコミュニケーション力です。
 コミュニケーション力は、生活習慣と同じで、理屈でできるものではなく、繰り返しによってできるようになるものです。


 言葉の森で受講できる講座には、作文、基礎学力、総合学力、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングがあります。

 基本になるのは、作文です。
 作文を通して、親子の対話が進むようになります。

 読書は、毎回の読書紹介があるので、自然に読む習慣がつきます。
 また、読書紹介や一人一言の時間によって、人前で發表する力、コミュニケーションをとる力がつきます。

 時間的に余裕があれば、小学校低中学年の生徒は基礎学力クラス、小学校中高学年の生徒は総合学力クラスに参加するといいと思います。
 このクラスで、国語、算数、英語が全部学べます。
 ひとつの教科を更に深めたい場合は、国語読解、算数数学、英語のそれぞれのクラスに参加することができます。

 個性的で創造的な子であれば、創造発表クラスかプログラミングクラスがいいと思います。
 ほかの人がやっている勉強と同じものではなく、自分だけの勉強を深めていくことが、これからの総合選抜型の大学入試の時代には必要です。
 しかし、もちろん大学入試を念頭に置く必要はありません。
 自分の好きなことを研究すること自体が楽しいければいいのです。


 私のうちの子も、小3か小4のときに、「学校に行きたくない」と言い出しました。
 理由は、友達が先生に叱られているのを聞くのが苦しいからということでした。
 気持ちの優しい子だったのです。

 私は、即座に、「じゃあ、学校に行かなくてもいいよ」と言いました。
 自分も、小学生のときに学校に行きたくないことがあったので、無理に行く必要はないと思ったのです。

 結局、子供は、その後、山村留学で北海道に行き、しばらくして家に戻り、「やはり、お父さんとお母さんと一緒にいる方がいい」となり、もとの学校に復活するようになりました。
 北海道では、みんなで海に出てウニを取り、浜辺で焼いて食べたそうで、とても楽しかったようです(笑)。
 その後、早稲田に合格して、今は普通の社会人です。
 塾や予備校には、言葉の森以外は行きませんでした。

 子供の長期的な成長を考えれば、小学校や中学校で、学校に行くとか行かないとかいうことはどうでもいいことです。
 大事なことは、今のことを考えるのではなく、先のことを考えることです。
 先のことを考えれば、必要なことは、生活のルール、読書の習慣、ほかの人とのコミュニケーションだけになると思います。


■■地球はいいなあ、と思ったこと

 うちの子供が1歳か2歳のとき、三浦半島の海岸に遊びに連れていきました。

 裸ん坊で、波打ち際で遊んでいる子供を見たときに、ふと、いまこのとき、地球が暗黒の宇宙の中を時速10万kmで飛び、地球自身も時速1700kmで自転しているのだということを思い浮かべました。

 その地球の上で、ころべばすぐに怪我をするような子供が、砂浜で嬉しそうに遊んでいるのです。

 そのときに、自分が地球の上に生きているという不思議さを実感しました。


 今日、天気がいいので、庭の芝生の上に寝転んで空を見ていると、そのときの感覚を思い出しました。

 そこで、ふと出た言葉が、「地球はいいなあ」でした。

 隣の餌台では、メジロがみかんをついばんでいます。
 雲が、西から東にゆっくり動いています。

 人間が地球の上で暮らせるのは、お金では買えないほど貴重な恩恵です。

 だから、せめて同じ地球の生き物たちには、できるだけ優しくしよう、
 それが、たとえゴキブリであっても(笑)、
 と思ったのです。


 子供のころ読んだ本の中に、ひとつの物語がありました。
 ある大きな村で、何かの裁判が行われるとき、みんなが黒と白の石を入れて有罪か無罪かを決めるのです。
 そこで、ひとりの老人だけが、どんなときでも必ず白を入れるというのでした。
 そのときに、「どんなときでも白」というのが、心に残りました。


 中村天風の言葉に、こういうものがあります。
「太陽の光線は、美人の顔も照らせば、犬の糞も照らしている」

 そりゃ、そうだ(笑)。


 比較をしたり、評価をしたり、優劣をつけたりするのは、人間の小賢しい知恵です。
 それによって、確かに科学と文明は発展してきたでしょう。
 しかし、そういう人為的な工夫から卒業する時期がもう来ているのです。



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