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オープンの川
 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。
  

言葉の森オンライン新聞
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元の記事:
言葉の森新聞2024年1月3週号 通算第1787号 (5122字) 言葉の森事務局(jun) 2024/01/15 17:55:30 15667   5     

言葉の森新聞2024年1月3週号 通算第1787号
文責 中根克明(森川林)


■■プログラミングは、HTMLを入り口にする方向に。今のゲームやロボットを導入部分とするプログラミングでは、参加者が男の子に偏る傾向がある。HTMLエネルギーという新しい運動

●動画:https://youtu.be/CyN7b_CrJrE?si=hcIJXhq7Lh5djwsd

 プログラミングは、毎年新しい教材が出版されています。
 そのため、誰でも、導入するのが簡単になりました。

 導入する部分は、ゲームとか、ロボットとか、普段遊んでいるマインクラフトの延長とかで、子供たちが興味を持ちそうなものになっています。
 これはこれでいいことですが、問題は、ゲームとかロボットとかいう導入に興味を持つのは、主に男の子に限られていることです。

 プログラミングそのものは、女子に向いている面があります。
 女性は、緻密に操作することができるからです。

 しかし、プログラミングの導入部分に興味を持てなければ、そもそもプログラミングを始める機会がありません。

 Scratchのゲーム作りから先に進んで、JavaScriptやPythonになると、最初のうちは、足し算や引き算やループの操作などの、退屈な勉強が続きます。

 子供たちは、興味が持てれば、自分ひとりで勉強を続けていきます。
 誰も教えなくても、先に進んでいくのです。

 しかし、今のプログラミングは、Scratchゲームのあと、子供たちが興味を持てるようになるまでの途中の勉強が長く退屈なのです。

 そう思っていたときに、参考になる記事を見ました。
====
「昔のインターネット」の精神を取り戻す、HTMLエネルギー運動
https://www.technologyreview.jp/s/325142/recapturing-early-internet-whimsy-with-html/
====

 私も、ちょうど同じようなことを考えていました。
 昔は、HTMLを自分で作れることが楽しかったので、そこが導入部分になり、先のプログラミングに進んでいく人が多かったのです。

 しかし、今、子供向けのHTMLの本は、2017年当時の古いものしかありません。
 ここをうまく工夫して、Scratchのあと、HTMLを作れるようになれば、HTMLは簡単なので自分で楽しんで取り組むことができます。

 そのHTMLにJavaScriptを組み込めば、動きのある面白いページも作れます。
 このHTMLの作成は、たぶん女の子にも向いています。

 現在、使っている「改訂版高校生からはじめるプログラミング」は、HTMLとJavaScriptが載っていますが、初歩的なところだけでまとめているので、あまり面白くはありません。

 HTML作りを発展させられるような教材を現在検討しているところです。
 そして、女の子も、プログラミングクラスに参加できるようにしたいと思っています。


■■作文通信教育講座か、オンライン作文クラスか、通学作文教室か。作文の勉強には、勉強の形態がかなり影響する

 作文の勉強を始める場合、どういう形態がいちばんいいのでしょうか。
 勉強の形態が大事なのは、作文は、勉強の中で最も負担の大きい勉強だからです。

 国語や算数数学や英語の問題集を解く勉強は、半ば作業としてできるものなので、特に集中しなくてもできます。

 しかし、作文は、書くことに集中しなければ書けません。
 話し声が聞こえるところでは、作文は、なかなか書けないのです。

 作文の通信教育講座というと、一見便利なように見えます。
 しかし、通信教育講座で勉強できる作文のレベルは、小学校低中学年の低い段階までです。

 小学校高学年の作文の勉強は、通信教育講座ではまずできません。
 できるのは、もともと文章力の高い生徒か、保護者が熱心に監督してくれるかのどちらかだけです。


 一方、通学の作文教室は、みんなで一斉に作文を書くので、取り組みやすい面があります。
 子供たちは、一緒に勉強している生徒がいると、自然に自分も取り組めるようになります。
 これが、通信教育講座との大きな違いです。

 しかし、通学教室は、ある程度の人数にならないと運営することが難しいので、指導は個別指導よりも全体指導になりがちです。

 学校で行われる作文指導も同じです。
 みんなで一斉に作文を書いたあと、先生のできることは、上手に書けた作文をみんなに紹介することぐらいです。
 それは、一人ひとり添削して個別指導をするような時間が、今の学校の教育体制の中では取れないからです。

 しかし、他の生徒の上手な作文を見て、同じように上手に書けるようになる子はひとりもいません。
 かえって、作文が苦手になるだけです。
 作文教育に熱心な先生に教えられるほど、作文嫌いになる子が増えるのはこのためです。


 オンライン作文クラスは、5人以内の少人数で、みんなで一斉に作文を書きます。
 だから、書くことを後回しにしているうちに、その週の課題が書けなくなったという子はいません。
 だれでも、抵抗なく作文を書き出せるのです。

 また、5人以内のクラスですから、全員に個別の対応ができます。
「この前の作文はこうだったから、今度はこうしようね」というようなことが個別にいえるのです。

 また、月に1回の作文発表会もあります。
 この発表会は、今後もっとオープンにしていく予定です。


■■確認テストに偏差値の表示――偏差値が50以上を目標に取り組もう! 新年度の中学生の数学・英語の教材は「標準新演習」を基本に――標準の演習問題Bは、シグマベストの「最高水準問題集」と同レベル

 確認テストの自分の点数を表示するページに、偏差値グラフを追加しました。
https://www.mori7.com/kt/

https://www.mori7.com/izumi/gazou/2024/1141432490.jpg

 学力の評価は、点数よりも偏差値の方が実態に合っています。
 今後は、偏差値の50点以上を目標に勉強を進めていってください。

 なお、新年度の中学生の数学、英語の問題集は、発展問題集ではなく標準問題集を基本とします。

 シグマベストで、「最高水準問題集」という問題集が出ています。

 これは、公立高校の難問を想定した問題集です。

 しかし、中身は、標準問題集の演習問題Bと同レベルです。
 ですから、標準問題集を完璧に仕上げれば、中学生の数学、英語の心配は要りません。

 これまでの発展問題集は、答えと解法を見てもすぐには理解できない問題がありました。
 実際の入試問題で、ここまでの難問は出ません。

 中学生のみなさんは、標準問題集を演習問題Bも含めて完璧に仕上げることを目標に勉強を進めていってください。

 なお、中学生の国語に関しては、発展問題集での勉強を続けます。
 国語の問題集は、問題を解くことが目的ではなく、問題文を繰り返し読むことが目的だからです。

 国語の問題の解き方については、読解検定で80点以上を取ることで力をつけていってください。


■■学習記録のグラフができました――勉強の基本は、1冊の問題集を5回繰り返すこと。数冊の問題集を8割9割やっても力はつかない。1冊を完璧に仕上げることが基本

 オンラインクラス一覧表の自分の「性別」のところをクリックすると、学習記録のグラフが出てきます。

 学習記録の左上の「学グ」というところからも行けます。

▼サンプル
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2024/1151123550.jpg

 問題集は、1冊を5回繰り返すことが勉強の基本ですが、これまでは数字だけなので、どこまで進んでいるかわかりにくい面がありました。
 そこで、学習の進捗度をグラフで表すことにしました。

 勉強を進める場合、このグラフを参考にしてください。

 国語読解でも、算数数学でも、英語でも、1冊の問題集を5回繰り返せば、勉強の内容はほぼ完璧に頭にはいります。

 成績が思うように伸びない理由は、ほとんどの生徒が、1冊の問題集を1、2回しかやっていないからです。

 また、学習塾によっては、いろいろなプリントを出したり、分厚い問題集の一部しかやらなかったりという、勉強の鉄則とは正反対の学習をしているところもあります。

 生徒と保護者のみなさんは、「1冊を5回繰り返す」ということを基本にして、毎日の学習を進めていってください。

 これは、中学生の定期テスト対策にも有効です。
 定期テストの出題範囲を5回繰り返し勉強することが、基本的な対策です。
 特に、社会の場合は、出題範囲の教科書を5回読むだけで高得点がとれます。
 英語は、出題範囲の英文を、毎日1ページずつ暗唱暗写することが基本です。
 数学は、出題範囲の数学問題集を完璧に仕上げることです。

 国語は、事前の勉強は、漢字と文法程度ですから、普段の勉強の中で、問題集読書を進めることと、読解検定で80点以上を目指し理詰めに得解き方を身につけることを目標にしていってください。

 また、勉強の土台となる思考力、語彙力を育てるいちばんの方法は、説明文読書です。
 定期テストの2週間前からは、読書は一時休んでもいいですが、それ以外の日は、毎日50ページ以上を目標に読書を進めていきましょう。


■■ChatGPT講習会、無事終了。音声入力とChatGPTを利用して、タイムパフォーマンスの高い作文学習を。作文の本質は、書くことではなく考えること。作文は宿題として出すものではなく、授業の中で書くもの

 チャットGPTの作文講習会が無事に終わりました。
 人数を限定していたのは、一人一人に対応するためで、大人数ではできなかったからです。

 参加者は、みんなよく準備していたので、操作はスムーズに進みました。

 ただ、運営側で使用しているパソコンのGoogleドキュメントがうまく動かなかったので、代わりに参加生徒に、画面共有でやっているところを見せてもらいました。


 作文を書くのに最も時間がかかるのはやはり書く作業です。
 しかし、作文の本質は考えることであって、書くことではありません。

 書きながら考えるという面はありますが、それは文章として書くよりも、構想図として書きながら考える方が密度濃く考えることができます。

 だから、テーマに合わせて考えることを勉強の中心にし、書くことはAIに任せておくといいのです。


 作文試験の本番などで実際に書く必要が出てくる場合でも、考える力があれば、書くことは3ヶ月から半年ですぐに元に戻ります。
 だから、通常の作文練習は、効率よく進めていくといいのです。


 講習会の内容は、今後新しく動画を作ってお知らせするようにします。

 中学生(13歳以上)の生徒の皆さんは、ChatGPTに登録し、Googleドキュメントを使えるようにして、能率のよい作文を書き、考える力を深めていってください。


 ところで、ChatGPTの悪用という問題はあります。
 例えば、「○○というテーマで1200字の作文を書いて」と言えば、ChatGPTは、すぐに書いてくれます。
 特に、年齢的に、小学6年生から中学2年生のころは、そういうことをしてみたくなる時期です(笑)。

 しかし、これは、自覚の問題として解決できます。
 勉強は、自分を向上させるために行うもので、人に見せるために行うものではないということがわかれば、誰もそういうことはしません。


 また、今の教育によくある、宿題を出すというかたちの勉強は、もうやめるべきです。
 特に、夏休みの宿題としてよく出される、読書感想文や税金の作文や人権の作文は、もう時代遅れです。

 それらの勉強をさせたいのであれば、それは授業の中でするものであって、宿題として出すものではありません。


 これは、作文通信教育講座とオンライン作文クラスの教育の比較にも通じます。
 作文の勉強は、同じ時間に、同じ場所で、みんなと一緒に書くものです。

 通信教育講座で出されたプリントを、自宅でやって提出するというやり方は、親がきちんと管理するか、あるいは、本人が受験直前で自覚を持っているかでないかぎり、手を抜いた学習になりがちです。

 子供たちの勉強には、同じ時間の同じ場所での授業というリアルな環境が必要なのです。


■■合格速報

●明治大学 政治経済学部・中央大学 経済学部   K.Tさん

<担当講師より>
 小学4年生から、高校3年生まで言葉の森で頑張ってくれました。
おめでとうございます。



上の記事に対するコメント▼



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