元の記事:小6 フジの山 11.1週 「うちにある古い物」 (1331字)
すずめ(miri)
2012/11/01 18:54:52 338 10 生徒さんの小さいときのベビーグッズや、おうちの方の思い出の品、または年代ものの○○など、歴史を感じさせるものをいろいろあげてみましょう。
学校でも歴史の学習をしていると思いますが……。古代から脈々と歴史は続いている、今、目に見えるこの世界はぽっとできたわけではない、ということを実感できる年齢になったと思います。
それを具体的に表す「物」について書くことでいっそう理解が深まるでしょう。また、自分に関するものについては、今までいかに愛情深く、大切に育てられてきたかを再認識するよいきっかけとなるのではないでしょうか。
例1
母「これはね、産着といって、うまれたばかりの時に着せたものよ。写真で見たことがあるでしょう? もう12年も前なのねえ。」
子「わあ、小さいね、ほんとにこれしかなかったの、私?」
母「そうよ、これでも袖から手が出ないくらいだったのよ。」
子「信じられない~」
母「それがこんなに大きくなるなんてね。なんだか……ううう。」
子「お母さん。」
例2
父「古い物と言えば、これだな。」
子「?」
父「これはひいおじいちゃんが東京に出てくるときに身に着けてきた腕時計。ちょっと変色してはいるけど、がっしりしたものだな。」
子「ひいおじいちゃんかあ!」
父「何十年前になるかな? 東京の大学に入るために上京したんだよ。その記念になんと、村長さんからもらったんだってさ。何といっても村で初めての大学合格者だったらしいから。出発の日には停車場に親戚一同が集まったとか……。18歳の時って言ってたなあ、だから何年前になるんだろう。えええと……。」
子「明治生まれだよね? 何年かな? えええと……。」
例3
母「うちは引っ越しが多かったから、あまり古い物って残っていないけれど……。とっておきのものを見せるね。これは絶対に古いわよ!」
子「この辞書……。」
母「○○川△子って書いてあるでしょう? お母さんのもとの名前。1年6組というのは、中1の時のクラスなの。」
子「お、お母さんが中1!!」
母「ふふー。セーラー服着て、かわいかったんだからー。」
子「……。」
母「英語は熱心に勉強したから、たくさん書き込みや折った跡があるなあ。懐かしいわあ。」
子「何十年も経っているのに意外ときれいだよね?」
母「そうねえ。ちょっと紙が黄ばんでいるけれど……。え? 何十年って!!!」
子どもでも、昔のものは懐かしいものであったり、興味深いものであったり。いろいろな「もの」を媒介にいっしょにタイムスリップしてみましょう。
思わぬ再発見があるかもしれません。
また、この課題はおじいちゃんおばあちゃんにもぜひ協力していただき、昔の話をどんどん聞いてみましょう。生の声が聞けると同時に、孫とのそんなコミュニケーションはきっと喜ばれることでしょう。
実際にものが残っていない場合は、アルバムをひっぱり出してきて写真で確認するのもおすすめです。
http://retro-club.com/ 昭和レトロ倶楽部 (こんなサイトは、おうちの方のほうが夢中になってしまいますね!)
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=hu&tuki=11&syuu=1